どうも!OKiNiガーデンのtakunekoです。
4月後半に入って本格的な園芸シーズンに入ってきました。
今回は、「今年から園芸や家庭菜園を始めようとしている方」「店頭に沢山の土が売られているけどどれがいいの?」「この用土はどんなメリット・デメリットがあるの?」といった、
用土の特徴や種類があるのか知りたい人向けに用土についてご紹介します。
用土は野菜や草花、果樹といった植物を育てる時に使う土のことです。
一言に用土や土といっても様々な用土があります。
店頭でよく売られてある用土の種類と特徴についてご紹介しますね!
培養土
まずは培養土です。
培養土は、これからご紹介する用土と肥料を組み合わせて作られた用土になります。
一言に培養土といっても野菜・観葉植物といったジャンルによって販売があるため、始めて植物や野菜をそだてる初心者の方はこの培養土がおすすめです。
始めて植物を育てる人は培養土を使えばしっかり育てることができます!
この培養土には基本用土といくつかの補助用土の組み合わせで作られており、次に紹介する用土たちの組み合わせで作られています。
そのため、慣れてきたらあなたなりの培養土を作ってみても面白いですよ♪
ここから紹介するものは培養土のように単品でつかうことができないものなので、
培養土に混ぜたり、ここから紹介するものを独自に配合して培養土を作ってみましょう。
赤玉土
次は赤玉土です。
赤玉土は園芸店やホームセンターなど、用土を売っているところには必ず売られています。
定番の用土で細粒・小粒・中粒・大粒といった粒の大きによって分けられています。
さらに通常タイプと硬質タイプの2つのタイプのものがあります。
どちらも粒の大きさでも差はありませんが、硬質タイプのものはしっかり乾燥させて硬いもので質の面では硬質タイプのものの方がいいものです。
赤玉土の特徴
赤玉土の特徴として、良い土の条件の排水性、保水性、通気性、保肥力をすべて持っている万能の用土になります。
ただ、赤玉土自体には栄養分がゼロという欠点があります。
そのため、堆肥や腐葉土といった養分のあるものと混ぜて使うことになります。
また、普通の赤玉土単品で使うと徐々に崩れていき、土になってしまったり、
くっ付いて団子になってしまったりします。
排水性はいいですが、保水性が良すぎるため入れすぎると根腐れを起こしてしまう可能性があります。
そのため、腐葉土といった堆肥や培養土に2割から多くても3割程度をまぜて一緒に使うのがおすすめです。
地方だと硬質赤玉土は売っていないことがあります。
私の住んでいる愛媛東予では売っていませんでした。
ただ、取り寄せはしてもらえる場合もありますよ♪
なんとなく特徴はわかったけどどういったメリットがあるのと思うと思います。
使う場面では主に鉢植えやプランターで使うことが一般的です。
草花などは小粒、果樹や樹木は小粒か中粒を使うことが多いです。
庭で使う場合はカサ増しで培養土と混ぜて使うことがあるかなというぐらいです。
そのため、赤玉土を買う時は小粒を選んでおけば初心者であれば間違いありません。
まず、保水面ではこの春から夏にかけては水やりの頻度を減らすことができます。
そのため乾燥による枯れを防ぐことができます。
乾燥を嫌う植物には、おすすめです。
あとは、保肥面で肥料分は水やりと一緒に流れ出ていってしまうので、流れ出る肥料分をキープしてくれるため、植物にしっかり栄養分与えることができるといってメリットがあります。
また、培養土を使わずに自分で用土を作る時には基本の用土になります。
そのため、自分で用土を作る場合には7割程度まであなたの好みで使うことができる用土でもあります。
また、大粒であれば軽石の代わり使うことができますが、軽石のほうがいいので初心者やはじめての園芸、家庭菜園をする人にはお勧めできません。
軽石
先ほど大粒の赤玉土が代わりになると言っていた、軽石(かるいし)になります。
軽石の特徴として大粒は鉢底石として使うことができ、排水性と通気性が抜群に良いという点です。
軽石は火山粉砕物というもので、多孔質で密度が少ないため大きさと比べると軽いのが特徴です。
また、排水性と通気性よく鉢底石として園芸界では古くからつかわれています。
軽石も小粒・中粒とあったり、サイズ表記なく細粒、大粒といったサイズもさまざまです、
ただ、地方の園芸店やホームセンターだと一般的な軽石(中粒〜大粒ぐらいのサイズ)しか販売していないことがあります。
私の住んでいる愛媛東予方面だと、ホームセンターと園芸店には小粒、大粒の扱いはありませんでした。
ただ、同じ日向土の細粒や小粒の販売はありましたのでそちらを使いましょう。
赤玉土との大きな違いは保水性と保肥力がそこまでありません。
その分排水性と通気性が高いのが特徴です。
こうした特徴から土壌改良として補助用土として使われています。
サボテンや山野草、ラン、盆栽などを育てるには欠かせない用土になります。
また、粒が崩れることがないことで、鉢底石の利用としてはもちろん、
再利用を簡単にできるのも大きな特徴の一つです。
鹿沼土
この鹿沼土(かぬまつち)は赤玉土と並ぶぐらい有名で育てる植物にとっては大事な用土の一つです。
栃木県の鹿沼地方でとれる火山灰でできた用土でもあり、軽石と同じ火山質の用土になります。
鹿沼土の特徴は、赤玉土と同じで肥料分ゼロ、虫の発生が抑えられるといった点は同じです。
赤玉土と比べると排水性という面において少しだけ高くなります。
他の用土との最大の違いは酸性の用土という点になります。
赤玉土をいれるよりも排水性は高くなるため、乾燥を好む植物や、
置いている場所の影響などで中々表面が乾かない時などに混ぜて使ってあげるのがおすすめです。
鹿沼土も硬質タイプのものがあり、これも硬いかどうかのちがいになります。
あと赤玉土との違いとして、普通のタイプの鹿沼土はふるい分けされていません。
硬質タイプのもののみ小粒・中粒・大粒の古いわけがされています。
この硬質タイプの鹿沼土も地方には置いてないことがあります。
どうしても使いたい場合は取り寄せてもらうかネットで買いましょう。
この鹿沼土の最大の特徴が酸性の用土ということです。
植物の種類によっては、調子を崩してしまうことがあります。
反対に賛成を好む植物にとっては調子良く成長してくれるようになります。
代表的な種類だと、ブルーベリーやつつじ、シャクナゲなどの植物は調子良く育ってくれますよ。
この鹿沼土の細粒は他の細粒の用土よりも色々な店頭で売られていることが多いため、種まき用土や多肉、サボテンなどの用土にも使うことが多い用土になります。
日向土
日向土(ひゅうがつち)はボラ土ともいわれている宮崎県の霧島付近で撮れる軽石の一つです。
ここら辺の違いはまた別の記事で詳しくご紹介します。
この日向土も無機質の用土になるため、虫の発生を抑えることができます。
また、赤玉土や鹿沼土なんかは、何年も使っていると粒が潰れてしまいますが、日向土は硬いため、長く使うことができます。
日向土も細粒、小粒、中粒、大粒といったサイズがあります。
日向土として使うことが多いのは細粒〜中粒ぐらいまでが使いやすいサイズですよ。
日向土の特徴としては、排水性と通気性が非常に高く、多肉やサボテンといった乾燥をこのむ植物や室内で育てる観葉植物の培養土に混ぜ込まれてると効果を発揮します。
その分、赤玉土や鹿沼土と比べると保水性や保肥性が劣るため、日向土は補助用土として使うのが一般的です。
私は今アガベや塊根植物の実生にハマっているのですが、こういった植物や多肉植物にとてもおすすめの培養土になります。
排水性と通気性の良さにピックアップしてご紹介しましたが、他にも日向土には土を柔らかくする効果もあります。
日向土は弱酸性といった特徴があり、さらに火山生成物なため多孔質で、さらにミネラル分がたくさん含まれています。
そのため、微生物が好む環境になり、土に混ぜ込むと微生物が増え土をふかふかにする効果があります。
さらにん日向土のミネラル分や適度に隙間ができるため、植物の根張りが良くなるといった効果も期待できます。
ただ、弱酸性に傾くためアルカリ性の用土が好きな植物(地中海沿岸が産地のローズマリーなど)には使わないようにしましょう。
黒土
こちらは黒土(くろつち)とよばれる用土になります。
あまり、プランターや鉢植えに使われることは無い印象で、畑やお庭で使われることが多い用土になります。
黒土の特徴として、基本用土と呼ばれる用土の中で一番保水性と保肥性が優れています。
その分、排水性と通気性は良くありません。
デメリットとして単体で使うと保水性が高すぎて根腐れを起こしやすいことや
有機質の用土なので、室内で使うと虫や菌(カビ)の発生の原因になる可能性がある点になります。
また、植物の成長に必要な栄養素であるリン酸分を奪ってしまうことでも知られています。
そういったデメリットばかりではなく、メリットもたくさんあります。
まず、保水性の高さから、黒土は団粒構造という構造になりやすいため、根っこがのびのびと成長することができるため、根野菜の栽培に最適です。
さらに、保肥性の高さから、雨で栄養素が流れていかず、植物にしっかりと栄養を吸収してもらうことができるため、株が大きくなったり、花つきがよくなったり、実つきがよくなったりと植物にとっては良い効果があります。
また、赤玉土、鹿沼土、日向土などの違う点として、黒土には粒のサイズはありません。
すべてが粉末状に近い細かな粒子になっています。
私は園芸では黒土をしようしたことがありませんが、
クワガタの飼育にはお世話になっている用土になります。
腐葉土
次は腐葉土(ふようど)になりますが、ここで紹介する用土とは違い肥料の扱いになるものになります。
詳しくは「肥料の種類について」でご紹介しています。
ここでは簡単に紹介しますね。
窒素・リン酸・カリの3つが入っている物を肥料と言います。
園芸を始めるとよく赤玉6:腐葉土2:ピートモス2といった比率で書かれていることが多く、よく腐葉土をつかわれているのでご紹介しました。
腐葉土自体には栄養価は少ないですが、土壌に混ぜることで微生物が増加して、腐葉土を分解するときに養分が生成され始めます。
養分の生成だけでなく他にも、保水性や保肥性、通気性を改善してくれるため、土壌改良にも役に立つのが腐葉土の効果になります。
パーライト
パーライトは排水性と通気性を改善する補助用土の一つです。
軽石と同じような使い方ができる用土ですが、軽石よりも軽く、たぶん販売されている用土の中で一番軽い用土では無いかなと思います。
そのため、土壌の排水・通気性の改善だけでなく、ハンギングなどの培養土が軽い方がいい時になんかも使うことができるのでおすすめです。
軽石との違いは粒の大きさが一定のものしかありません。
そのため、鉢底石につかうことが出来ず、土壌改良として使います。
また、保水性や保肥性はほぼゼロなので、他の用土にしっかり肥料があるものや保肥性の高いものを使ってあげたり、肥料の与える量を増やすようにしましょう。
バーミキュライト
バーミキュライトは補助用土の一つで保水性に優れた補助用土の一つです。
バーミキュライトは排水性・通気性・保水性・保肥性を高めるための補助用土の一つです。
その中でも保水性が一番高いのが特徴です。
鹿沼土とは違い、バーミキュライト自体が中性のなので、どんな植物にも使用できる点も特徴のひとつですね。
保水性の高さから、乾燥に弱い植物やよく乾燥する場所に置いていある鉢植えなんかに混ぜると効果を発揮してくれます。
ただ、入れすぎると保水性が高いせいで根腐れを起こしてしまうことになってしまいます。
ハンギングで、植物を植え付けると乾燥しやすいですが、バーミキュライトを混ぜ込むことで乾燥を防ぐことができます。
また、バーミキュライトは軽いため、そういった面でもハンギングでは非常に役に立つ用土の一つです。
また、保水性の高さからさし木や種まきにも使うことができますよ。
ただ、そのまま大きくはそだてることは出来ないので、ある程度大きくなったら別の用土に移してあげる必要があります。
ピートモス
ピートモスは基本用土ではなく補助用土として扱われる用土の一つです。
モスという名前がつくようにコケ(苔)を原料にした用土になります。
このピートモスを混ぜこむ理由としては保水性、排水性、保肥性、通気性をあげることはもちろん一番は保水性を高めるというのが一番の理由です。
ただ、注意して欲しい点は、酸性の用土という点になります。
さらに酸性に傾ける用土と言った鹿沼土よりも高くph3〜4という数値になります。
そのため、酸性の植物におすすめの用土になります。
鹿沼土と違いは保水性と排水性になります。
鹿沼土は排水性が欲しいに反対に保水性を高めたい時にはピートモスがおすすめですよ。
特にブルーベリーにおすすめの用土になりますよ。
初心者が始めて何かを育てる場合は基本的に培養土を選ぶと簡単に育てることができますよ♪
本格的にハマったり、沢山育てるようになると、培養土以外の用土を買って自分で組み合わせた方が色々なメリットがありますよ。
詳しくはこちら「自分で培養土を作る理由」でお伝えしています!
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今回はこのへんで(^^)/~~~
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