しそ(大葉)は日本で古くから親しまれている香味野菜です。独特の爽やかな香りと風味で、梅干し・そうめん・天ぷらなど幅広い料理に使える万能ハーブとして重宝されています。
家庭菜園でのしそ栽培の最大の魅力は、一度育てれば**何枚も収穫できてコスパ◎**という点です。薬味として少量ずつ使うことが多いしそは、買うと意外と高価な野菜。自分で育てれば、必要な分だけ新鮮な葉を摘んで使えるのでとても経済的です!
しその基本情報

項目 | 内容 |
---|---|
栽培難易度 | ★☆☆☆☆(とても簡単) |
栽培期間 | 種から:約40〜60日/苗から:約30日 |
向いている季節 | 春〜初夏(種まき:4〜6月/収穫:6〜10月) |
プランター目安 | 深さ20cm以上/幅30cm以上で1〜2株が目安 |
しそ(大葉)は、爽やかな香りと風味を持つ、シソ科の植物です。
葉は広卵形で、縁はギザギザしており、緑色のもの(青ジソ)と紫色のもの(赤ジソ)があります。
生で食べたり、薬味や料理の彩りに使われたり、梅干しの色付けやシソジュースの材料としても利用されます。
また、紫蘇に含まれている成分には、夏バテを防止する成分も多数含まれているため、家庭菜園におすすめの植物です。
しそ栽培で用意するもの

しそ栽培はとてもシンプル。必要なものも少なくて済みます。
- 青じそ(大葉)の種または苗
- 野菜用培養土(元肥入り)
- プランター(深さ20cm以上)
- 鉢底石
- 追肥(液肥 or 化成肥料)
- ジョウロ、スプレー
しそは深く根を張らないので、それほど深いプランターは必要ありません。
幅を重視して選ぶと良いでしょう。
しその栽培の手順

① 種まき or 苗の植え付け
しそは種からでも苗からでも育てられますが、発芽にはちょっとしたコツがあります。
しその種は発芽しにくいので、一晩水に浸すと発芽率がアップします。
5cm間隔でばらまき→発芽後に間引きして、最終的に2〜3本残すのが理想的です。
株間25cmほど空けて植えつけます。
苗から始めると失敗が少なく、初心者にもおすすめです。
苗から育てる場合は根鉢を崩さず植え付けるようにしましょう!
② 水やり
しそは水を好む植物です。
乾燥を嫌うので、土の表面が乾いたらたっぷり水やりしましょう。
特に発芽から定着までの時期は、水切れに注意が必要です。
発芽後は朝1回の水やりが基本ですが、夏の暑い時期は朝夕2回に増やします。
葉がしおれ気味になったら、すぐに水を与えてください。
③ 間引き
種から育てた場合は間引きが必要です。
本葉2〜3枚で1回目の間引きを行い、元気な苗を残しましょう。
最終的に株間が10〜15cmになるよう調整します。
間引いた小さな苗も、やわらかくて美味しいので捨てずに料理に使えますよ!
④ 追肥
しそは長期間収穫を続けるため、定期的な追肥が大切です。
2週間に1回程度、液体肥料や緩効性肥料を施すようにしましょう。
葉色が薄くなったら肥料不足のサインです。
すぐに追肥して、濃い緑色の美味しい葉を保ちましょう。
⑤ 収穫
草丈が20〜30cmになったら収穫開始です。
しその収穫は「摘み取り方式」がおすすめ。
大きくなった葉を下から順に摘み取る方式が長持ちのコツです。
重要なポイントは、花芽が出ると葉が硬くなることです。
花芽を見つけたら早めに摘芯(花芽摘み)を行いましょう。
これにより、やわらかい葉を長期間収穫できます。
しそに発生しやすい病害虫・トラブル対策

トラブル | 対策 |
---|---|
アブラムシ | 葉裏に注意、こまめに洗い流す or ベニカなどで対処 |
葉に白い斑点 | ハダニ → 葉水をして湿度を保つ(乾燥に弱い) |
葉が硬い・苦い | 花芽がつく前に摘む → 柔らかい葉のうちに収穫を! |
しそは香りが強いため、比較的虫がつきにくい植物です。
ただし、乾燥するとハダニが発生しやすくなるので、葉水をして湿度を保つことが予防につながります。
しその栽培のコツまとめ
しそ栽培の最大のコツは「花芽を摘む」ことです。
花が咲いてしまうと葉が硬くなり、香りも落ちてしまいます。
定期的に株の様子をチェックして、花芽を見つけたらすぐに摘み取りましょう。
摘み取った花芽も穂紫蘇としても美味しく食べることができますよ。
摘芯を続けることで株がどんどん分かれて、葉の数も増えていきます。
1株で驚くほどたくさんの葉を収穫できるので、ぜひ試してみてください!
しその香りには抗菌作用もあるといわれているので、食材と一緒に使えば料理がより安全で美味しくなります。
自家製しそで作る梅干しや天ぷらは格別の味わいですよ。
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