修行なし・人脈なしでも農家になれる!新規就農の矛盾を突破する方法

「農業を始めたいのに、農地が借りられない」
「農家じゃないと農地を借りられないと言われた」

新規就農を目指す人が必ず直面するのが、農地と農家資格の矛盾です。
役所に相談に行くと「まずは農業法人で修行してから」「研修を受けてから」と言われることが多く、自由に農業を始めたい人にとって大きな壁となります。

現在は、農地法の改定で農地を購入することができるようになりましたが、実績のない状況で土地を購入するのは中々ハードルが高いと思います。

しかし実際には、修行なし・人脈なし・金なしでも農家になる方法は存在します。
この記事では、新規就農を目指す人が知っておくべき現実と、突破口となる具体的なステップをわかりやすく解説します。

新規就農の「矛盾の壁」とは?

新規就農を考えるとき、多くの人が最初に疑問を抱きます。

  • 農地を借りるには「農家」であることが条件
  • しかし農家として認められるには「農地」が必要

つまり、農地と農家資格の両方が同時に必要であり、「鶏が先か卵が先か」という状況に陥るのです。

さらに追い打ちをかけるのが役所の回答です。
農林課などに相談すると、
「農業法人で数年働いて経験を積んでから」
「農業大学校で学んでから」と案内されることが多く、自由に農業を始めたい人からすると遠回りに感じます。

この矛盾をどう突破するかが、新規就農の最大の課題です。


一般的な就農ルート

日本で一般的とされる就農ルートは以下の流れです。

就農の3つのルート
  1. 農業大学校や農業研修に参加
  2. 農業法人や先輩農家のもとで数年修行
  3. 自治体や農協を通じて農地を紹介してもらう

この方法にはメリットもあります。

正規ルートのメリット
  • 技術をしっかり学べる
  • 補助金や支援制度を受けやすい
  • 農地や設備を紹介してもらえる

一方で、次のようなデメリットも。

正規ルートのデメリット
  • 修行期間が長く、自分のやりたい農業ができない
  • 就農まで数年かかる
  • 自分のペースで農業を始めたい人には不向き

そこで「修行せずに農家になる」ための考え方が必要になります。

修行なしで農家になるための考え方

修行を経ずに農業を始めたいなら、まずは発想を変える必要があります。

ポイントは農地を選ばないことです。

役所や農林課から農地を紹介されても、多くの場合は条件の悪い土地が残されています。
「水はけが悪い」「アクセスが悪い」「狭すぎる」など、先輩農家が使わない土地です。

しかし、最初から理想の農地を求めていては、いつまで経っても農業は始められません。
まずは「農業所得を作る」ことが最優先です。

希望の作物が育てられなくても、借りられる土地があれば飛びつきましょう。

ゴミ地から始める方法

実際に多くの新規就農者は、条件の悪い土地からスタートしています。

「こんな土地で何ができるのか?」と思うかもしれませんが、工夫次第で十分に活用できます。

  • 栽培作物の工夫
    ・じゃがいもやさつまいもなどの土質をあまり選ばないものを選ぶ
    ・ミニトマトや葉物野菜は小規模でも収益化しやすい
  • 畜産を取り入れる
    ・小規模養鶏で卵販売
    ・ヤギを飼って雑草管理+乳製品加工
  • 直売・小規模流通
    ・道の駅やマルシェに出荷
    ・SNSで個人販売

最初は「農業で稼いだ」という事実を作ることが目的です。

農家になるための最低ステップ

「農家」と認められるには、大規模な農地や収益は必ずしも必要ありません。

必要な流れ

  1. 個人事業主として開業届を提出
     職業欄に「農業」と書くだけでOKです。
  2. 農業収入を確定申告で申告
     年間数万円でも「農業所得」として計上できます。
  3. 実績を積み上げる
     販売証明や領収書を残しておくことで、行政や金融機関にアピール可能です。

目安として、年間20万円程度の収益があると「専業ではないが農家」として信用を得やすくなります。

実績を持って次のステップへ

最初は門前払いされても、収益や販売実績を積めば、行政や農協からの対応は大きく変わります。

  • 農地を紹介されやすくなる
  • 補助金や助成金を申請しやすくなる
  • 農機具のリースや共同利用の対象になれる
  • 地域の農家からも認められ、信頼関係が築ける

実績を作ることが、新規就農の最大の突破口です。

土地がどうしても見つからない場合の裏技

どうしても農地が借りられない場合でも、工夫次第で始められます。

  • 自宅の庭や駐車場を畑にする
  • 市民農園(貸し農園)を利用する
  • 高齢者から小さな畑を直接借りる

家庭菜園レベルでも、収穫物を販売すれば立派な農業収入になります。
大切なのは「実際に農業で稼いでいる」という証拠を作ることです。

よくある疑問Q&A

Q
資金がなくても農業を始められる?
A

小規模からなら可能です。
家庭菜園レベルから販売を始めれば初期費用は数万円程度に抑えられます。

Q
農業経験がゼロでも大丈夫?
A

収入を出すだけなら可能です。
大規模経営を目指すなら勉強や経験が必要ですが、小さく始める分には問題ありません。

Q
補助金は使える?
A

実績がないと申請が難しい場合が多いです。
まずは収益を作り、農家として認められてから申請すると通りやすくなります。

まとめ

新規就農は
「農地がないと農家になれない」
「農家じゃないと農地が借りられない」という矛盾に悩まされます。
しかし、その壁を突破する方法はあります。

  • 農地を選ばずにまずは借りる
  • 条件の悪い土地でも収益化を工夫する
  • 小さくても農業所得を作る
  • 実績を積み重ねて信用を得る

修行なし・人脈なしでも、行動次第で農家への道は開けます。
「農業をやりたい」という気持ちがあるなら、まずは小さく挑戦してみましょう。


この記事は、私の実体験と以下の動画を参考にさせて頂いております。
詳しく知りたい方はご覧ください。

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