ニラは独特の香りと風味が特徴的な野菜で、餃子・炒め物・おひたしなどに万能に使える家庭料理の強い味方です。
その特有の香りは好き嫌いが分かれることもありますが、一度その魅力を知ると手放せない野菜となります。
栄養面でも非常に優秀で、特にビタミンやアリシン(にんにく成分)が豊富に含まれています。
アリシンには疲労回復や免疫力向上の効果があると言われており、健康維持にも役立ちます。
何よりニラの最大の魅力は、多年草なので一度植えると数年楽しめることです。
他の野菜のように毎回種まきや苗植えをする必要がなく、長期的に収穫を楽しむことができる経済的で手軽な野菜です。
ニラの基本情報

項目 | 内容 |
---|---|
栽培難易度 | ★★☆☆☆(比較的かんたん) |
栽培期間 | 植え付けから収穫まで:約2〜3か月(初回) |
向いている季節 | 植え付け:春(3〜5月)/収穫:5〜10月頃まで繰り返し可能 |
プランター目安 | 深さ20〜25cm以上・幅広タイプ推奨 |
ニラは一度根付けば、その後は比較的手間がかからず育てられます。
初回の収穫まで少し時間がかかりますが、その後は定期的に収穫できるため、
長期的に見ると非常にコストパフォーマンスの良い野菜です。
ニラ栽培で用意するもの

ニラ栽培に必要な材料は以下の通りです。
ニラは根が深く張るため、プランターは深めのものを選ぶことが重要です。
苗から始める方が確実で早く収穫できますが、種から育てる場合はより経済的に始められます。
ニラ栽培の手順

① 苗植え(または種まき)
ニラの植え付けは春(3〜5月)が最適です。
- 1か所に3〜4株まとめて植えると育ちやすい
- 株間は10〜15cm程度に調整
- やや時間がかかる(発芽に10日ほど)ことを覚悟
- 直まきでも育苗ポットでもOK
苗をまとめて植えることで、お互いが支え合い、より丈夫に育ちます。
また、収穫時にもある程度のボリュームが確保できるのでおすすめです。
② 水やり
ニラは適切な水分管理が育成の鍵となります。
- 乾燥に弱いので、土が乾いたらしっかり水やり
- 夏場は朝か夕方に水やりして涼しく保つと◎
特に夏場の高温期は、日中の水やりを避け、朝の涼しい時間や夕方に行うことで、根へのダメージを防げます。土の表面だけでなく、深い部分まで水が浸透するようにたっぷりと与えましょう。
③ 追肥
多年草のニラは、継続的な栄養補給が重要です。
- 最初の収穫後は1〜2か月ごとに追肥(液体 or 化成肥料)
- 肥料不足になると葉が細くなるので注意
ニラは収穫を繰り返すため、土中の栄養分が消耗しやすくなります。定期的な追肥により、太くて美味しい葉を維持することができます。液体肥料なら即効性があり、化成肥料なら持続性に優れています。
④ 収穫
ニラの収穫は適切なタイミングと方法が重要です。
- 高さが25〜30cmほどになったら根元5cmほど残してハサミでカット
- 1回目の収穫後は、30〜45日で再び収穫可能
- 秋以降は休眠するが、翌春にまた芽吹く
収穫の際は根元を完全に切らず、5cm程度残すことで再生力を保てます。この方法により、同じ株から何度も収穫することができ、多年草の特性を最大限に活用できます。
ニラに発生しやすい病害虫・トラブル対策

トラブル | 対策 |
---|---|
ネギアブラムシ | 防虫ネットで予防/見つけたらこすり落とすかスプレー対応 |
葉が黄変・細い | 肥料不足 → 追肥を見直す |
生育不良 | 日照不足・根詰まり → 植え替えや間引き検討 |
ニラはネギ科の植物のため、ネギアブラムシが付きやすい傾向があります。
定期的に葉の裏側もチェックし、早期発見・早期対策を心がけましょう。
数年経過すると根詰まりを起こすことがあるため、株分けや植え替えも視野に入れた管理が必要です。
にら栽培のコツまとめ
ニラ栽培を成功させるための重要なポイントをまとめました。
ニラの最大の魅力は、一度植えれば数年にわたって収穫を楽しめることです。初期の手間を惜しまず、しっかりと根付かせることで、長期間にわたって新鮮なニラを食卓に供給できます。
収穫後の追肥と水やりを怠らないことで、次の収穫までの期間を短縮し、より太くて美味しいニラを育てることができます。
また、株をまとめて植えることで、見た目のボリュームだけでなく、実際の収穫量も増え、料理に使う際にも十分な量を確保できます。
ニラは一度コツを掴めば、非常に育てやすく収穫量も多い野菜です。多年草の特性を活かして、長期的な視点で栽培を楽しんでください。餃子や炒め物など、様々な料理で活躍するニラを、ぜひご自宅で育ててみてください!
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