小松菜は日本の伝統的な葉物野菜で、クセが少なく栄養豊富な優秀な野菜です。
おひたし・炒め物・味噌汁など使い勝手もよく、家庭料理には欠かせない存在です。
さらに生育が早く、種まきから約30日で収穫可能なので、初心者の方にも非常におすすめです。
ビタミンA、ビタミンC、カルシウム、鉄分などが豊富で、特にカルシウムはほうれん草の約3倍も含まれています。
アクが少ないため下茹でが不要で、調理も簡単なのが嬉しいポイントです。
こまつなの基本情報

項目 | 内容 |
---|---|
栽培難易度 | ★☆☆☆☆(とても簡単) |
栽培期間 | 種から:約30〜40日 |
向いている季節 | 春・秋(3〜5月、9〜11月) |
プランター目安 | 深さ15〜20cm以上、幅広が育てやすい |
ほうれん草と比べても、クセが少なく食べやすい食材です。
クセが少ないため、どんな料理にも合わせやすく、料理の名脇役ともいえます。
育てやすさも、簡単で害虫にさえ注意しておけば収穫量も見込むことができますよ。
小松菜栽培で用意するもの

小松菜栽培を始めるために必要な道具や材料をご紹介します。
- 小松菜の種
- 野菜用培養土(元肥入り)
- プランター(深さ15〜20cm)
- 鉢底石
- 液体肥料(追肥用)
- ジョウロ、霧吹きなど
プランターは深さがあるものを選ぶと、根がしっかり張って丈夫な小松菜が育ちます。
培養土は元肥入りのものを使用すると、初期の栄養管理が楽になります。
こまつな栽培の手順

① 種まき
1cm間隔でスジまきするのが一般的です(条間15cm)。
種の上に薄く土をかぶせて軽く押さえ、たっぷり水やりをしましょう。
発芽までは乾かさないように管理することが重要です。
種まきのポイントは、土をかぶせすぎないこと。
小松菜の種は小さいので、薄く土をかぶせる程度で十分です。
水やりは霧吹きを使うと、種が流れにくくなります。
② 間引き
間引きは2回に分けて行います:
- 【1回目】本葉2〜3枚の頃 → 間隔が2〜3cmになるよう間引く
- 【2回目】本葉4〜5枚の頃 → 5〜7cm間隔に調整
※間引いた苗もサラダや炒め物に使えるので、無駄になりません!
間引きを怠ると株同士が競合して、ひょろひょろと徒長した弱い株になってしまいます。
思い切って間引くことで、残った株が健康に育ちます。
③ 水やり
表面が乾いたらたっぷり水やりをしましょう。
高温期は朝夕2回、寒い時期は午前中に1回が基本です。
水やりのタイミングは、土の表面を指で触って判断します。
夏場は特に乾燥しやすいので、朝夕の涼しい時間帯に水やりを行いましょう。
④ 肥料(追肥)
元肥入り培養土なら、2週間後から液肥を週1回与えます。
葉が黄色くなったら肥料切れのサインなので、追肥のタイミングを見極めましょう。
液体肥料は規定の倍率に薄めて使用します。
濃すぎると根を傷める原因になるので注意が必要です。
⑤ 収穫
草丈が20〜25cmほどになったら根元からハサミでカットします。
1枚ずつ外葉を摘み取る「リーフ収穫」もOKです。
収穫が遅れると、葉が硬くなり味が落ちるので注意しましょう。
若い葉の方が柔らかく美味しくいただけます。
こまつなに発生しやすい病害虫・トラブル対策

トラブル | 対策 |
---|---|
アオムシ・ヨトウムシ | 防虫ネットで予防、見つけたら手で除去 |
葉が穴だらけ | コナガ・害虫類 → ベニカなどの薬剤スプレーで対応 |
徒長(ひょろひょろ) | 日当たり不足 → 午前中によく日が当たる場所で管理 |
アブラナ科の小松菜は、アオムシやコナガなどの害虫がつきやすい傾向があります。
防虫ネットを活用することで、無農薬栽培も可能になります。
また、秋に育てると害虫の活動が少ないため育てやすいですよ。
小松菜栽培のコツまとめ
- 種まきから約1か月!とにかく早くて簡単
- 定期的な間引きで、株元の風通しを確保
- 一度にたくさんまくより、2〜3週間おきに少量ずつ播種すると長く楽しめる!
小松菜栽培の最大の魅力は、その手軽さと成長の早さです。
失敗しても短期間でリカバリーできるので、初心者の方も安心してチャレンジできます。
連続して楽しむなら、時期をずらして種まきを行う「リレー栽培」がおすすめ。
常に新鮮な小松菜を収穫できて、食卓が豊かになります。
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