栄養たっぷりで食卓の強い味方、ブロッコリー。実は家庭のプランターでも十分に育てることができる野菜です。
今回は、初心者の方でも失敗しないブロッコリー栽培の方法を詳しくご紹介します。
ブロッコリー基本情報

項目 | 内容 |
---|---|
栽培難易度 | ★★★☆☆(中級者向け) |
栽培期間 | 約3〜4か月(苗植えから収穫まで) |
栽培時期 | 秋植え:8〜10月 → 収穫は11月〜翌年1月頃 |
プランター | 深さ30cm以上、容量15L以上の深型プランターが理想 |
ブロッコリーは、私たちが普段食べている部分が実は「花蕾(からい)」と呼ばれるつぼみの集合体です。
ビタミンCや食物繊維が豊富で、健康志向の方にも人気の野菜ですね。
何より嬉しいのが、中心の大きな「主蕾」を収穫した後も、脇芽が次々に出てきて何度も収穫できるます。
一度植えれば長期間楽しめるコスパの良い野菜です。
成長が早く比較的育てやすいので、冬野菜栽培の入門にもおすすめです。
ブロッコリー栽培に必要なもの

栽培を始める前に、以下のものを準備しましょう。
- ブロッコリーの苗(初心者は苗からがおすすめ)
- 野菜用培養土(元肥入りのもの)
- 大型プランター(深型タイプ)
- 鉢底石
- 防虫ネット(ヨトウムシ・アオムシ対策に必須)
- 支柱(必要に応じて)
プランター選びがポイントです。
ブロッコリーは根をしっかり張る野菜なので、深さ30cm以上の深型プランターを用意してください。
ブロッコリーの栽培の手順とコツ

① 苗の植え付け
ブロッコリーを育てるときは、プランターに一株だけにすることが重要です。
プランターに植える時に家庭菜園初心者だとどうしても2株植えたいという方がいますが、結果として収穫量を減らすことになってしまいます。
また、植え付け時には、根鉢を崩さないように植えるようにしましょう。
② 水やりのコツ
ブロッコリーは過湿に弱いため、水のやりすぎには注意が必要です。
鉢植えやプランターの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水をあげることが大切です。
③ 追肥スケジュール
栄養をしっかり与えることが、美味しいブロッコリーを育てる秘訣です。
植え付けてから2〜3週間後に液肥を与えて成長のスタートを切りましょう。
その後、2週間に一回の頻度で液肥の即効性肥料を与えると肥料切れを起こさず育てることができます。
④ 病害虫対策は必須!
ブロッコリーはアブラナ科の野菜で、アオムシやコナガなどの害虫がつきやすい野菜です。
植え付け直後から、防虫ネットをして害虫がつくのを防ぐことが大切です。
また、水やりの時にでも葉っぱの裏をチェックして虫を見つけたらすぐに取り除きましょう。
⑤ 収穫のタイミング
収穫のタイミングは、中央の「主蕾」が直径10〜15cmになったら収穫適期になります。
黄色くなってくると、収穫が遅すぎるため花が咲く前に収穫しましょう。
主蕾を切った後も、脇芽から小さな花蕾が次々出現して再収穫可能で楽しむことができます。
ブロッコリーに発生しやすい病害虫・トラブル対策

トラブル | 原因 | 対策 |
---|---|---|
葉がレース状に | アオムシ・ヨトウムシ | 防虫ネット+こまめな見回り |
蕾が変形・小さい | 肥料不足・水切れ | 定期的な追肥と水管理 |
葉がしおれる | 根詰まり・過湿・寒さ | プランターの排水性&気温管理 |
これらを防ぐには、防虫ネットの利用、適切な肥料管理、コンパニオンプランツの活用、早期発見と駆除、農薬の適切な使用などが効果的です。
ブロッコリーの栽培のコツまとめ
- 1株あたりしっかりスペースを確保(欲張って詰め込まない)
- 防虫ネットは植え付け時から必須
- 主蕾収穫後の脇芽で長期間楽しめる
- 定期的な追肥で栄養切れを防ぐ
- 水やりは適度に(やりすぎ注意)
ブロッコリー栽培は、ポイントを押さえれば初心者の方でも十分成功できます。
特に防虫対策と栄養管理をしっかりと行えば、立派な花蕾を収穫できるでしょう。
何より、主蕾を収穫した後も脇芽が次々と出てくるので、一度の栽培で何度も収穫の喜びを味わえるのが魅力です。
今年の冬は、ぜひ自家製ブロッコリーに挑戦してみてくださいね!
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