2月は寒さが残るものの、春を告げる草花や冬に咲く花木、観葉植物の魅力を感じられる季節でもあります。
冬に強い花々や、早春に咲く植物、球根類の成長、剪定・植え替えが適した樹木類など、ガーデナーにとっては動き出しのシーズンでもあります。
今回は、2月に楽しめる植物を1年草・多年草・樹木・観葉植物の4ジャンルで10種ずつ、計40選ご紹介します。
これから園芸を始めたい方は参考にしてみてくださいね。
2月におすすめの一年草10選
春から初夏にかけて咲き続ける植物が豊富にあります。
2月におすすめの一年草①パンジー

ビオラと並び、冬の定番の一年草です。
寄せ植えでも花壇でもどこにでも合う植物の一つです。
2月におすすめの一年草②ビオラ

パンジーと並び、冬を代表する一年草の一つです。
見た目はパンジーと似ていますが、パンジーと比べて小さな花をさせてくれます。
2月におすすめの一年草③ノースポール

ノースポールは、クリサンセマムというキク科の植物の品種名で可愛い小さな花を咲かせてくれます。
関東より西の平地では、特に寒さ対策を行わなくても花を咲かせてくれる初心者にもおすすめの植物です。
2月におすすめの一年草④デージー

デージーは、キク科の植物で、赤やピンクの小さな花を咲かせてくれます。
草丈が小さいため、寄せ植えや花壇のワンポイントにおすすめです。
2月におすすめの一年草⑤ストック

ストックは、花の色は赤、ピンク、白、紫、黄色など多種多様で、花持ちが良いことから、切り花やアレンジメントによく使われます。
また、香りもよく、初心者にもおすすめの植物です。
2月におすすめの一年草⑥スイートアリッサム

スイートアリッサムは、小さな白い花を咲かせてくれる植物で、コンテナや花壇のワンポイントやグランドカバーとしても重宝される植物の一つです。
5月ごろまで開花してくれるため、長期的に花を楽しむことができます。
2月におすすめの一年草⑦アネモネ

アネモネは、本来球根植物で多年草になります。
しかし、夏場の管理が難しく適切に管理しないと夏越しが難しいため、一年草として扱う場合がある植物です。
咲き方も一重咲きから八重など豊富で、色も豊富な植物です
2月におすすめの一年草⑧カレンデュラ

カレンデュラは、黄色やオレンジの花を12月〜5月まで咲かせる植物です。
寒さに強いだけでなく、育てやすいことから花壇やコンテナにもおすすめの植物です。
2月におすすめの一年草⑨プリムラジュリアン

プリムラは、本来多年草ですが、暑さに弱いため日本では一年草として扱われています。
暑さに弱いと言っても、寒さに強いわけではないので、置き場所には注意が必要です。
2月におすすめの一年草⑩菜の花

菜の花は、アブラナ科の植物の一つで、2月から3月にかけて開花する植物です。
黄色い花が特徴で、鑑賞だけでなく食用や薬用にも使用されています。
2月におすすめの多年草・宿根草10選
2月は「芽吹き前の手入れ」がカギ。株分けや追肥に最適。
2月におすすめの多年草・宿根草①クリスマスローズ

クリスマスローズは、冬の多年草の定番です。
クリスマスローズは、品種が存在せず、花が咲いてみるまでどんな花を咲かせるかわからないため、コレクション性のある植物の一つです。
どうしても欲しい色や形の花がある場合は一度開花したことがある株を買うようにしましょう。
2月におすすめの多年草・宿根草②チオノドクサ

チオノドクサは、球根植物で2月〜4月ごろまで青や白、ピンクなどの花を咲かせてくれます。
秋植えの球根ですが、植えっぱなしでも育ってくれるため初心者にもおすすめの植物になります。
2月におすすめの多年草・宿根草③プシュキニア

プシュキニアは、寒さが残る春先から白地に青の筋が入る花を咲かせてくれます。
ヒアシンスを小さく可憐にしたような姿と、透き通るような清楚な花色が魅力的です。
2月におすすめの多年草・宿根草④ヒューケラ

ヒューケラは、色とりどりの葉を楽し無ことができるカラーリーフ植物です。
まだまだ、派手な花が少ない2月に綺麗な葉っぱを楽しむことができます。
2月におすすめの多年草・宿根草⑤花ニラ

ハナニラは、春に藤青色からピンク、白の星形の花をよく咲かせる、非常に丈夫で手間いらずな植物です。
葉や球根を傷つけると、その名のとおりネギやニラのようなにおいがします。
しかし、有毒なため食べることができない点には注意が必要です。
2月におすすめの多年草・宿根草⑥ガーデンシクラメン

シクラメンは、冬の植物の代名詞といえます。
白などの定番色に加え、黄色や紫の珍しい花色、花形では八重咲きや花弁にウェーブが入るロココ咲きなど、さらには香りをもつ品種まで、毎年新しい品種が出品されています。
2月におすすめの多年草・宿根草⑦福寿草

福寿草は、「春を告げる花」として古くから日本で親しまれています。
2月から5月にかけて花を咲かせててその後落葉していく多年草です。
福寿という名前から縁起物とされていますが、根っこには毒性があり、
フキノトウと誤って食べてしまう事故も報告されています。
2月におすすめの多年草・宿根草⑧クロッカス

クロッカス(ロッカス)は、早春の庭を彩るアヤメ科の球根植物です。
地中海沿岸や小アジアを原産とし、耐寒性が強く、初心者でも育てやすい花として親しまれています。
黄色・白・紫など明るい花色が特徴で、松葉のような細長い葉も美しいアクセントになります。
まだ寒さの残る春先にいち早く咲き、春の訪れを告げる代表的な花のひとつです。
2月におすすめの多年草・宿根草⑨スイセン

スイセン(水仙)はヒガンバナ科の球根植物で、芳香とカップ状の副花冠が特徴的な美しい花です。
品種が豊富で、花色や香り、花形のバリエーションも楽しめます。
2月に開花するスイセンの品種には、日本水仙、ラッパスイセン、キブサズイセンなどがあります。
2月におすすめの多年草・宿根草⑩ラナンキュラス

ラナンキュラスは、光沢のある花弁が幾重にも重なる華やかな花が魅力です。
白、ピンク、黄、赤など多彩な色合いやグラデーションの品種も豊富です。
2月におすすめの樹木10選
2月に楽しめる樹木は、古くから盆栽や庭木として親しまれている植物が多いのが特徴です。
日本庭園のようなお庭にしたい方や盆栽に興味のある方におすすめです。
梅

ウメ(梅)は、バラ科の落葉樹で、早春に甘い香りとともに白やピンクの花を咲かせます。
日本の文化や季節の象徴として古くから親しまれ、果実は梅干しや梅酒などに利用されます。
寒さに強く、庭木や公園樹としても人気があります。
つばき

ツバキ(椿)は、冬から春にかけて美しい大きな花を咲かせるツバキ科の常緑樹です。
花色は赤や白、ピンクなど多彩で、庭木や生け花に広く利用されています。
耐寒性があり、手入れもしやすいため日本の伝統的な庭園によく見られます。
サンシュユ

サンシュユ(山茱萸)は、春に鮮やかな黄色い花を枝いっぱいに咲かせるミズキ科の落葉小高木です。秋には赤い実がつき、観賞用や薬用としても利用されます。
丈夫で育てやすく、庭木として人気があります。
ジンチョウゲ

ジンチョウゲ(沈丁花)は、春に甘く強い香りを放つ小さな白やピンクの花を咲かせるジンチョウゲ科の常緑低木です。
花は枝先に密集して咲き、庭や生け垣によく使われます。
寒さに強く育てやすいことから、初心者にも人気のある植物です。
ナンテン

ナンテン(南天)は、冬に赤い実をつけるメギ科の常緑低木で、「難を転ずる」との語呂合わせから縁起のよい植物として親しまれています。
白い小花を初夏に咲かせ、晩秋から冬にかけて実が色づき、観賞価値が高いです。
日陰でも育ちやすく、病害虫にも強いため、庭木や生垣としても人気があります。
センリョウ(千両)

センリョウ(千両)は、冬に赤く鮮やかな実をつけるセンリョウ科の常緑低木で、正月の縁起物として親しまれています。
葉は艶のある緑色で、花は目立ちませんが、実が枝先にまとまってつくため観賞価値が高いです。
日陰にも強く育てやすいため、庭木や切り花として広く利用されています。
ギンヨウアカシア

ギンヨウアカシアは、春先に銀灰色の葉と鮮やかな黄色い花を楽しめる人気の庭園樹です。
幹が柔らかいため、剪定や支柱での管理が必要です。
シンボルツリーとしても人気な植物ですが、リースなどのハンドメイドでも活躍する植物です。
マンサク

マンサクは、春の訪れを告げる花木で、冬の終わりに黄色い花を咲かせることから「まず咲く」や「満作」と名付けられたといわれます。
紅葉も美しく、成長が遅いため狭い場所にも植えられ、丈夫で寒さにも強いのが特徴です。
シナマンサクや交配種は花が大きく色も豊富で、観賞価値が高い品種として親しまれています。
ボケ

ボケは観賞用として人気が高く、200を超える品種があり、果実は果実酒やジャムにも利用されます
日本原産のクサボケなどを含む落葉低木で、平安初期以前に渡来し、大正・昭和にかけてブームとなり多くの品種が作出されました。
アセビ

アセビ(馬酔木)は、早春に白い壺状の花を房状に咲かせるツツジ科の常緑低木で、葉は光沢があり新芽は赤味を帯びることがあります。
枝葉には有毒成分を含み、馬などが摂取すると中毒を起こすため注意が必要です。
2月におすすめの観葉植物10選
2月の観葉植物は寒さの影響を受けやすいので、暖かい室内管理が基本です。
成長期ではありませんが室内でも緑を楽しむことができます。
2月におすすめの観葉植物①ガジュマル

ガジュマルはクワ科の常緑樹で、独特の気根(気根が地面に伸びて根を張る)を持ち、亜熱帯や熱帯地域に自生しています。
観葉植物としても人気があり、室内でも育てやすいのが特徴です。
強い生命力で根が絡み合い、幹が太くなる姿が魅力的です。
2月におすすめの観葉植物②パキラ

パキラは熱帯アメリカ原産の観葉植物で、太くて丈夫な幹と大きな手のひら状の葉が特徴です。
室内でも育てやすく、風水的にも「金運を呼ぶ木」として人気があります。
明るい場所を好み、適度な水やりで丈夫に育ちます。
2月におすすめの観葉植物③フィカス・ウンベラータ

フィカス・ウンベラータは、大きなハート形の葉が特徴的な熱帯原産の観葉植物です。
明るい室内でよく育ち、比較的育てやすいので人気があります。
葉が柔らかく光沢があり、インテリアに温かみを添えてくれます。
2月におすすめの観葉植物④ポトス

ポトスは、耐陰性が強く初心者にも育てやすい観葉植物です。
つる状に伸びる茎にハート形の葉が特徴で、葉の模様には種類によって緑一色や斑入りがあります。
空気清浄効果も期待でき、室内インテリアによく利用されます。
2月におすすめの観葉植物⑤サンスベリア

サンスベリアは、多肉質で厚みのある剣状の葉が特徴の観葉植物です。
乾燥に強くお手入れが簡単で、初心者にも育てやすいです。
また、空気を浄化する効果があり、室内で人気があります。
2月におすすめの観葉植物⑥モンステラ

モンステラは、大きく切れ込みの入った特徴的な葉が魅力の熱帯性観葉植物です。
育てやすく、室内のインテリアグリーンとして人気があります。
明るい間接光を好み、過湿を避けることで元気に育ちます。
2月におすすめの観葉植物⑦アンスリウム

アンスリウムは、ハート形の光沢ある葉と鮮やかな赤やピンクの花が特徴の熱帯性観葉植物です。
花のように見える部分は苞(ほう)と呼ばれ、中央の肉穂花序(にくすいかじょ)に小さな花が密集しています。
室内でも育てやすく、インテリアに華やかさを添えます。湿度を好み、適度な水やりがポイントです。
2月におすすめの観葉植物⑧シンゴニウム

シンゴニウムは、ハート形の葉が特徴的な観葉植物で、成長とともに葉の形が変化するユニークさがあります。
耐陰性が強く、室内の明るい場所で育てやすいのが魅力です。
つる性なので支柱や棚に絡ませて楽しむことができます。
空気清浄効果も期待され、インテリアグリーンとして人気がある植物です。
2月におすすめの観葉植物⑨カラテア

カラテアは、美しい模様が特徴の観葉植物で、葉の裏側が紫色を帯びる品種もあります。
熱帯雨林原産で、高湿度を好み、明るいけれど直射日光の当たらない場所で育てるのがポイントです。
乾燥に弱いので、こまめな霧吹きや湿度管理の必要はあります。
インテリアに彩りを添える人気の植物です。
2月におすすめの観葉植物⑩スパティフィラム

スパティフィラムは、白い仏炎苞(花のように見える部分)と緑色の花穂が特徴の観葉植物です。
熱帯アメリカ原産で、室内の比較的明るい場所で育てやすく、空気浄化効果もあることで人気があります。
水やりは土の表面が乾いたらたっぷり与え、湿度を保つことがポイントです。
花が長く楽しめるのでインテリアにもおすすめです。
📝まとめ
2月は「春待ちガーデニング」のスタートライン。
まだ寒い中でも、植物たちはしっかりと春に向けて準備をするシーズンでもあります。
そんな準備シーズンでも特におすすめの植物が以下の5種になります。
- パンジー・ビオラ
- シクラメン
- クリスマスローズ
- プリムラ・ジュリアン
- 梅
冬の終わりと春のはじまりをつなぐ植物たちとともに、静かに心躍る季節を楽しんでみてはいかがですか?
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