秋が深まり、植物たちも色づき始める10月。
涼しくなり、植物にとっても過ごしやすい季節です。今回は、10月におすすめの植物を合計40種類、ジャンルごとにご紹介します。
10月におすすめの一年草10選
10月は春夏シーズンの一年草たちと、秋冬シーズンの一年草たちが入り混じる時期になり、色々な植物を楽しめるシーズンでもあります。
そんな一年草のなかでおすすめの植物を10種ご紹介します。
10月におすすめの一年草①パンジー

パンジーは、色鮮やかで大きな花が特徴の春秋咲きの一年草または二年草です。
多様な花色や模様が楽しめ、ガーデンや寄せ植えに人気があります。
耐寒性があり、比較的育てやすいので幅広い気候で栽培可能です。
花の中心にある「顔」のような模様が愛されており、庭を華やかに彩ります。
10月におすすめの一年草②ビオラ

ビオラは春から初夏、秋から冬にかけて咲く小さくて可愛らしい花で、パンジーの近縁種です。
多彩な色と模様が特徴で、寒さにも強く、ガーデニング初心者にも育てやすいです。
花壇や鉢植えに適し、寄せ植えにもよく使われます。
コンパクトな草姿で、冬の庭を明るく彩る人気の花です。
10月におすすめの一年草③マリーゴールド

マリーゴールドは鮮やかな黄色やオレンジ色の花を咲かせる、丈夫で育てやすい一年草です。
夏から秋にかけて長期間花を楽しめ、庭や花壇の定番として親しまれています。
独特の香りが虫よけ効果を持ち、コンパニオンプランツとしても利用されます。
品種には大輪のものから小型のものまで多様で、用途に応じて選べます。
10月におすすめの一年草④ペチュニア

ペチュニアはナス科の一年草で、色鮮やかで多様な花色が楽しめる人気の花です。
花びらは柔らかくフリル状のものや一重咲きなど品種も豊富です。
日当たりを好み、春から秋まで長く咲き続けます。寄せ植えやハンギングバスケットにもよく使われます。
10月におすすめの一年草⑤ストック

ストックは、甘い香りが魅力の植物です。
本来、多年草ですが、高温に弱いため日本では一年草として扱われています。
花は筒状で、白やピンク、紫、赤などカラーバリエーションが豊富です。
寒さに強く、花壇や切り花としてよく利用されます。育てやすく、秋〜春の庭を華やかに彩ります。
10月におすすめの一年草⑥千日紅

千日紅は、鮮やかなピンクや赤、白の丸い花が特徴の一年草です。
名前の通り、長期間枯れずに色あせないことから「千日紅」と呼ばれています。
夏から秋にかけて長く咲き続け、ドライフラワーにも適しています。
育てやすく、花壇や切り花、アレンジメントに人気の花です。
10月におすすめの一年草⑦ジニア

ジニアは、鮮やかな花色と多彩な花形が魅力の一年草で、夏から秋まで長く咲き続けます。
丈夫で育てやすく、花壇やコンテナに彩りを加える定番の花です。
色は赤、ピンク、オレンジ、黄色など豊富で、切り花としても人気があります。
暑さや乾燥にも強く、初心者にもおすすめの園芸植物です。
10月におすすめの一年草⑧コキア

コキアは、鮮やかな緑色のふんわりとした丸い葉が特徴の一年草で、秋には赤やオレンジに美しく紅葉します。
別名「ほうき草」とも呼ばれ、成熟した茎を束ねてほうきとして使われてきました。
丈夫で育てやすく、庭や花壇のアクセントとして人気があります。
夏から秋にかけての色の変化が楽しめる観賞用植物です。
10月におすすめの一年草⑨スイートアリッサム

スイートアリッサムは、小さくて可愛らしい花が密集して咲き、甘く優しい香りが特徴の一年草です。主に白や薄紫、ピンク色の花があり、花壇や寄せ植え、ハンギングバスケットによく使われます。
耐寒性があり育てやすいため、秋から初夏にかけて長く楽しむことができます。
コンパクトに広がり、グランドカバーとしても人気のある植物です。
10月におすすめの一年草⑩プリムラ

プリムラは、鮮やかな色彩と可愛らしい花姿が魅力の植物です。
本来は多年草ですが、暑さに弱いため日本では一年草として扱われています。
春先まで小さな花が房状に咲き、庭や鉢植えで華やかなアクセントになります。
寒さに強く育てやすいため、初心者にも人気があります。
種類も豊富で、色や花形のバリエーションが楽しめるのも特徴です。
10月におすすめの多年草・宿根草10選
根をしっかり張る秋は、宿根草を植えるのに最適です。
特に秋は宿根草や多年草の魅力は触れるシーズンになるのでこれからの時期におすすめの植物です。
10月におすすめの多年草・宿根草①ガーデンシクラメン

ガーデンシクラメンはサクラソウ科の球根植物で、10月から4月にかけて赤・白・桃・紫など多彩な花色と、一重咲きや八重咲き、フリル咲きなど豊富なバリエーションの花を楽しむことができます。
秋から春にかけて次々と花を咲かせ、冬の花の少ない時期に庭や花壇を明るく彩ります。
また、どんな草花とも相性が良いため、寄せ植えとしても人気があります。
10月におすすめの多年草・宿根草②シュウメイギク(秋明菊)

シュウメイギク(秋明菊)は、キンポウゲ科の多年草で、秋に白やピンクの可憐な花を咲かせます。
名前に「菊」とつきますが、実はアネモネの仲間になります。
地下茎で増え群生することが多く、楚々とした姿が魅力です。
「貴船菊(キブネギク)」という別名もあり、和風の庭にも洋風の庭にもよく合うため、海外でも人気の植物です。
10月におすすめの多年草・宿根草③ホトトギス

ホトトギスは、日本や台湾、朝鮮半島に自生するユリ科の耐寒性多年草で、秋の茶花としても親しまれています。
紫色のまだら模様が特徴の花は、鳥のホトトギスの胸の模様に似ていることから名付けられました。
明るい日陰を好み、7月〜10月頃に開花します。
現在流通している多くは交雑種で、白花や油点模様の葉をもつ品種もあります。
10月におすすめの多年草・宿根草④アメジストセージ

アメジストセージ(サルビア・レウカンサ)は、メキシコ原産の丈夫な多年草で、秋に紫や白の花を咲かせる観賞用セージです。
植えっぱなしでも大株に育ち、秋の庭を華やかに彩ります。
花に見える部分は実はベルベットのようなガクで、花はそこから突き出すように咲きます。
春から初夏に剪定して形を整えるとよく育ち、倒伏防止には支柱が有効です。
10月におすすめの多年草・宿根草⑤リンドウ(竜胆)

リンドウは秋の山野草として親しまれ、本州・四国・九州の野山や林床に分布し、薬草としても知られています。
青紫色の筒状花を咲かせる多年草で、園芸品種も多く、鉢花や切り花としても人気があります。
10月におすすめの多年草・宿根草⑥イベリス

イベリスは、砂糖菓子のような花が株を覆うように咲く春の花で、スペインのイベリア地方にちなんで名前がつけられました。
実際は、イベリスには一年草と多年草があり、特に常緑で耐寒性のあるセンペルビレンス種がよく栽培され、多くの園芸品種があります。
10月におすすめの多年草・宿根草⑦チョコレートコスモス

チョコレートコスモスはチョコレートの香りとシックな花色が特徴の多年草で、風にそよぐ姿が魅力です。
原種は育てにくいものの、交配種は育てやすく、春から秋まで咲くタイプと秋咲きのタイプがあり、いずれもタネでは増えず、さし芽や分球で増やされます。
また、野生ではすでに絶滅したと言われている植物でもあります。
10月におすすめの多年草・宿根草⑧ダリア

ダリアは春植え球根の代表で、豪華な大輪から可憐な小輪まで多彩な品種があり、花形も10数種に分類されるなど非常にバリエーション豊かです。
栽培しやすく開花期も長いため、特に秋には花壇の主役として親しまれ、ミニタイプにはタネから育てられる品種もあります。
10月におすすめの多年草・宿根草⑨サフラン

秋咲きのクロッカスの一種であるサフランは、かつては染料や香料、薬用として栽培されていましたが、現在は観賞用としても親しまれています。
7月ごろから出回る球根を8月に植えると10〜11月ごろに花を楽しむことができます。
10月におすすめの多年草・宿根草⑩宿根アスター

宿根アスターと呼ばれるものには、華やかな「ミカエルマス・デージー」や無数の小花が咲く「孔雀アスター」などがあり、いずれも北米原産の選別品種や交配種が中心です。
ミカエルマス・デージーはユウゼンギクやネバリノギクを含み、孔雀アスターはアスター・エリコイデスやキダチコンギクなどを基にした園芸品種になります。
10月におすすめの樹木・果樹10選
10月の樹木は、花を楽しめるものだけでなく、多くの植物が果実を実らせる時期でもあります。
そんなバラエティあふれる植物の中からおすすめの10種の植物をご紹介します。
10月におすすめの樹木①キンモクセイ

キンモクセイは、常緑樹で、夏が終わり少し涼しくなって来た頃に花を咲かせます。
花は橙色でとても小さく、甘く芳醇な香りを放ちます。
古くから、庭の栽植として親しまれている常緑小高木なので、住宅街や街路樹で見かけることもありあます。
10月におすすめの樹木②ギンモクセイ

モクセイ科モクセイ属の常緑高木で、キンモクセイと同じ属に属する植物です。
花の色は白や淡い黄色で、花びらは4枚です。花は秋に咲き、芳香がありますが、キンモクセイほど強い香りではありません。
10月におすすめの樹木③カエデ

カエデは、カエデ科カエデ属に属する植物の総称で、世界に約120種以上存在します。
葉の形は手のひらを広げたように見えることが多く、五角形や三角形など独特の形状が特徴です。
日本では、秋の風物詩として古くから親しまれています。
10月におすすめの樹木④ツバキ(椿)

椿は、常緑高木で剪定をしないと10mほどになる植物です。
光沢のある厚みのある葉と、冬から春にかけて咲く美しい花が特徴です。
花の色は赤が多いですが、白やピンクなどの種類や八重やバラ咲きなどもあります。
10月におすすめの樹木⑤サザンカ(山茶花)

サザンカは、椿の仲間で日本固有種の一つです。
椿と比べると、耐寒性が弱く、本州では山口県のみで、四国・九州・沖縄などの地域に分布している植物です。
10月におすすめの樹木⑥ザクロ

ザクロは、自家結実性の果樹で、5月ごろに赤い花咲かせて、10月ごろに結実します。
しかし、開花時期が梅雨シーズンと被るため、結実しにくかったり、選定をすると花がつきにくいため少し育てにくい植物でもあります。
10月におすすめの樹木⑦バラ

10月ごろは秋バラのシーズンでもあります。
秋バラは、花の色が濃く、香りが強い、花もちが良いなど、春バラとはまた違った魅力があります。
10月におすすめの樹木⑧オリーブ

オリーブは、常緑樹なので通年緑を楽しむことができます。
10月〜11月には結実シーズンになり、実を楽しむこともできます。
しかし、オリーブは自家不結実性のため、異品種の混植が必要です。
10月におすすめの樹木⑨ヤマボウシ

山法師(ヤマボウシ)は、ミズキ科の落葉高木で、花や紅葉、実と四季を通じて楽しめる樹木です。
夏には花を楽しむことができ、10月ごろには、赤い実をつけて身を楽しむことができます。
また、ヤマボウシの果実は食べることができ、ジャムなどにも使用されます。
10月におすすめの樹木⑩シコンノボタン

シコンノボタンは、ブラジル原産の常緑低木になります。
枝先に直径7cmほどの紫の花を咲かせてくれます。
寒さに弱いですが、しっかり根付いてくれていると、冬場は枯れてしまいますが、暖地であれば屋外でも育てることができます。
10月におすすめの観葉植物10選
気温が下がってくる10月は、屋外から室内へ取り込むタイミング。寒さに弱い植物は今が移動のタイミングです。
10月におすすめの観葉植物①ポトス

ポトスは、つる性で丈夫で育てやすく、初心者にもおすすめの観葉植物です。
耐陰性があり、半日陰でも育ち、葉の色や模様も多様で、インテリアグリーンとして人気があります。
しかし、日陰で育てると、斑が消えたり、色が濃くなったりすることがあるのでその点には注意が必要です。
10月におすすめの観葉植物②シンゴニウム

シンゴニウムは熱帯アメリカに自生しているサトイモ科の植物です。
葉が小型でかわいらしい観葉植物として人気があり、ミニ観葉や小~中鉢仕立てにして楽しまれています。
また、茎がつる状に伸びるため、支柱に絡ませる楽しみ方もできます。
10月におすすめの観葉植物③フィカス・ベンジャミナ

ベンジャミンは、光沢のある緑色の葉が特徴的な観葉植物です。
比較的育てやすく、生命力が強いため、剪定などで樹形を自分流にアレンジできるため、インテリアグリーンとして人気があります。
10月におすすめの観葉植物④カラテア

クズウコン科の観葉植物で、美しい葉の模様が特徴の植物です。
世界には300種以上の品種があり、コレクション性の高い植物でもあります。
10月におすすめの観葉植物⑤サンスベリア

サンセベリアは、乾燥に強くズボラな人にもおすすめの植物です。
空気清浄効果が高いことが知られていたり、無毒なこと方室内におすすめの観葉植物の一つです。
10月におすすめの観葉植物⑥アンスリウム

アンスリウムは、ハート型の鮮やかな仏炎苞(ぶつえんほう)と、中から伸びる花序(肉穂花序)が特徴の観葉植物です。
10月におすすめの観葉植物⑦アグラオネマ

美しい葉模様が特徴の観葉植物で、特に耐陰性が強く、室内の日陰でも育てやすい植物です。
品種により、ピンクや赤、白、深緑、黄緑などの様々な葉色や模様があり、コレクション性もある植物の一つです。
10月におすすめの観葉植物⑧モンステラ

モンステラは、葉に切れ込みや穴が入った独特な形状をしており、つる性で樹木に這い上がって成長する性質を持っています。
そして、気根と呼ばれる茎から伸びる根を持ち、着生して成長していきます。
10月におすすめの観葉植物⑨スパティフィラム

スパティフィラムは、純白の仏炎苞(ぶつえんほう)と艶のある深緑の葉が特徴的な観葉植物です。
環境が整っていたら毎年花を楽しむことができます。
10月におすすめの観葉植物⑩ペペロミア

小さくて丸みのある葉が特徴の観葉植物で、種類によって葉の模様や形が豊かです。
コンパクトで場所をとらず、室内の明るい日陰でも元気に育ちます。
乾燥に比較的強く、水のやりすぎに注意が必要です。
10月におすすめの植物40選のまとめ
10月は「夏から秋・冬へ」と季節が大きく移ろうタイミングです。
花壇の模様替えや新しいグリーンの導入にぴったりのシーズンでもあります。
- キンモクセイ
キンモクセイは、秋に甘く強い香りを放つオレンジ色の小さな花を咲かせる常緑樹です。
主に庭木や街路樹として親しまれ、香りが秋の訪れを感じさせます。
成長すると高さが5〜10メートルほどになり、丈夫で育てやすいのも特徴です。
花期は9月から10月で、短期間ながら存在感のある芳香を楽しめます。 - パンジー・ビオラ
10月の園芸の定番の植物です。
カラーバリエーション豊富で、冬〜春まで楽しむことができます。 - ガーデンシクラメン
秋から春まで長く楽しめる植物です。
うまく育てることで毎年楽しむことができます。 - アメジストセージ(サルビア・レウカンサ)
観賞用のセージの一つで、アメジストのような綺麗な紫のを咲かせることから名前がついています。
年を重ねるごとに大きくなり、見応えある姿を見ることができます。 - カエデ(もみじ)
紅葉の美しさが際立つ日本の秋の象徴する植物の一つです。
植栽や盆栽におすすめの樹木で、長い間楽しむことができます。
- 冬越しを見越して多年草・樹木の植え付けを
- 秋まき一年草の種まきも本番!
- 観葉植物は室内管理に切り替える時期
植物にとっても人にとっても過ごしやすいこの季節、秋らしい彩りを暮らしに取り入れてみませんか?
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