ほうれん草は家庭菜園初心者にもおすすめの葉物野菜です。
鉄分・ビタミンが豊富な栄養価の高い野菜で、特に冬に育てると糖度が上がり甘くなるのが大きな特徴です。
日陰や寒さにも比較的強く、秋冬栽培に最適な野菜として人気があります。
プランターでも手軽に栽培できるため、ベランダ菜園の定番としても親しまれています。
ほうれん草の基本情報

項目 | 内容 |
---|---|
栽培難易度 | ★★☆☆☆(ややコツは必要だが育てやすい) |
栽培期間 | 種まきから約30〜50日 |
向いている季節 | 秋まき(9〜11月)・春まき(2〜4月) |
プランター目安 | 深さ20cm以上・幅60cm以上の長方形プランター |
ほうれん草は、春と秋に種を巻くことができます。
春まきの方が、成長速度が早く短い期間で大きく育ちます。
冬まきは、成長速度は遅いですが、甘みのある深い味わいのある株に育ちます。
連作障害が起こりやすい野菜なので、同じ場所(用土)で毎年育てることはできませんが、家庭菜園初心者でも育てやすい植物の一つです。
ほうれん草栽培で用意するもの

栽培を始める前に、以下のものを準備しましょう。
- ほうれん草の種(寒じめ・ちぢみタイプもおすすめ)
- 野菜用培養土(pH6.0~7.0)
- プランターと鉢底石
- 緩効性肥料または液体肥料
- 防虫ネット(必要に応じて)
秋まきにすれば、害虫がつきにくいため家庭菜園初心者にはおすすめです。
ほうれん草の栽培の手順

① 種まき前のポイント
ほうれん草の種は硬くて発芽しにくいという特徴があります。
そのため、一晩水に浸けて吸水させる(催芽処理)を行うと発芽率を上げることができます。
発芽には 15〜20℃の気温 が理想的なので、気温をチェックしてからタイミングを見計らいましょう。
② 種まき
すじまきで2〜3列まきます(条間15cmほどの間隔で)。
種の上に薄く土をかけ、軽く押さえて密着させることが重要です。
発芽までは乾燥させないように注意しましょう。
通常、発芽まで5〜7日程度かかります。
③ 間引き
適切な間引きが美味しいほうれん草を育てるポイントです。
- 本葉1〜2枚で1回目の間引き(2〜3cm間隔)
- 本葉4〜5枚で最終的に株間5〜8cm程度に
※間引き菜はベビーリーフとしてサラダなどに使えるので、捨てずに活用しましょう!
④ 水やりと追肥
表面が乾いたらたっぷりと水やりします(朝がベスト)。
本葉3〜4枚の頃に1回目の追肥(液肥or粒状肥料)を行い、以降は2週間おきに追肥するとよく育ちます。
⑤ 日当たりと管理
日当たりの良い場所で管理しますが、半日陰でも育ちます。
寒さに強い野菜ですが、成長スピードが遅くなるため冬はやや多めに日照を確保することが大切です。
虫がつきやすい時期は防虫ネットが効果的です。
⑥ 収穫
草丈20〜25cm、葉が大きくなったら株元から引き抜いて収穫します。
霜に当たると甘みが増すので、冬場はじっくり育てるのも醍醐味のひとつです。
ベビーリーフとして草丈10cm程度でも収穫可能なので、お好みのサイズで楽しめます。
ほうれん草に発生しやすい病害虫・トラブル対策

トラブル | 対策 |
---|---|
アブラムシ | 防虫ネット+流水で除去、見つけ次第つぶす |
発芽しない | 種の乾燥・温度不足 → 催芽+日当たり+湿度の管理 |
葉が黄色くなる | 肥料不足 → 液肥での栄養補給を |
春まきで育てると、イモムシの被害にも遭いやすいため、注意が必要です。
ほうれん草栽培のコツまとめ
ほうれん草は、プランターでも簡単に育てることができる野菜の一つです。
とまとやなす、ピーマンなどの「果菜類」(実を食べる野菜)と比べて収穫までの期間が短く、初心者にもおすすめの野菜です。
また、夏野菜を育てた後の用土でも育てることができます。
しかし、連作障害は起こしやすいためその点には注意は必要です。
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