かぶは日本の食卓に古くから親しまれている根菜類で、白くて丸い根の部分だけでなく、葉も栄養豊富でおいしく食べられるのが大きな魅力です。
生でサラダに、煮物や味噌汁の具材に、そして漬物にと、様々な調理法で楽しめる万能野菜といえるでしょう。
家庭菜園においてかぶは発芽率が高く、育てやすく、初心者にも向いている野菜として人気があります。
プランター栽培でも十分に育てることができ、短期間で収穫できるため、ベランダ菜園の入門野菜としてもおすすめです。
カブの基本情報

項目 | 内容 |
---|---|
栽培難易度 | ★★☆☆☆(初心者向け) |
栽培期間 | 約40〜60日(品種によって差あり) |
向いている季節 | 春まき(3〜5月)/秋まき(9〜10月) |
プランター目安 | 深さ20cm以上・幅50cm以上の長方形プランターが理想 |
かぶは冷涼な気候を好むため、春と秋の2回栽培でき、通年新鮮なかぶを楽しむことができます。
春まきでは3月から5月、秋まきでは9月から10月が適期です。
特に秋まきは害虫が少なく、気温も安定しているため初心者におすすめです。
カブ栽培で用意するもの

栽培を始める前に、以下のアイテムを準備しましょう。
- かぶの種(プランターなら**小かぶ(直径5cm以下)**がおすすめ)
- 野菜用培養土(排水性・通気性の良いもの)
- プランター(20cm以上の深さ)
- 鉢底石
- 防虫ネット(コナガやアブラムシ対策に)
プランター栽培では、大きなかぶよりも小かぶの方が育てやすく、収穫までの期間も短いため初心者におすすめです。
防虫ネットは特に春まきの際に重要となります。
カブ栽培の手順

① 種まき
条まきまたは点まきで種をまきます。深さ1cm程度の溝を作って3〜4粒ずつまき、株間10〜15cm程度を目安に配置します。
種をまいたら薄く土をかぶせ、やさしく水やりをしましょう。
かぶの種は小さいため、風で飛ばされないよう注意が必要です。
まいた後は軽く手で押さえて土と密着させることが大切です。
② 間引き
発芽後、本葉1〜2枚で1回目の間引きを行います。
生育の良い株を残し、弱い株を間引きます。その後、本葉4〜5枚で1本立ちにする(最終間引き)を行います。
混み合うと根が太らないため、間引きはしっかりと行うことが重要です。
間引いた若葉もサラダや炒め物として美味しく食べられます。
③ 水やり
発芽から収穫まで、土の表面が乾いたらたっぷり水やりをします。
特に根が肥大する時期(植え付けから3週間後あたり)は水切れに注意が必要です。
水やりのタイミングは朝方がベストです。
夕方の水やりは病気の原因となることがあるため避けましょう。
④ 追肥
本葉3〜4枚の頃と、1本立ち後に液体肥料や化成肥料を与えるタイミングです。
根の太り具合が悪ければ、様子を見てもう1回追肥しても問題ありません。
肥料が多すぎると葉ばかりが茂って根が太らないことがあるため、適量を心がけることが大切です。
⑤ 収穫
品種により異なりますが、直径5〜6cmになったら収穫の目安です。
大きくしすぎると筋が入りやすくなるので、早めの収穫が◎です。
収穫は朝の涼しい時間帯に行い、根を傷つけないよう丁寧に抜き取ります。
葉も一緒に収穫し、新鮮なうちに調理しましょう。
かぶに発生しやすい病害虫・トラブル対策

トラブル | 対策 |
---|---|
葉が穴だらけ | アオムシ・コナガ → 防虫ネットで予防&早期に捕殺 |
根が太らない | 株間が狭すぎ → 間引き不足が原因、風通しも確保しよう |
根が割れる・裂ける | 水切れ後の急な水やり → 定期的で安定した水管理が重要 |
かぶはアブラナ科の野菜のため、アオムシやコナガなどの害虫がつきやすい傾向があります。
特に春まきにはアオムシが発生しやすいくすぐに葉っぱが丸坊主になってしまいます。
防虫ネットの使用と、定期的な観察による早期発見・駆除が効果的です。
カブ栽培のコツまとめ
かぶ栽培で最も重要なのは適切な間引きです。
「もったいない」と思わず、しっかりと間引くことで立派なかぶを収穫できます。
また、葉の部分も栄養価が高く、ビタミンCやカルシウムが豊富に含まれているため、炒め物や味噌汁、漬物など様々な料理に活用できます。
収穫したかぶの葉は、特に若い葉は柔らかく、サラダとしても美味しく食べられます。
根の部分だけでなく、葉まで無駄なく利用できるのがかぶ栽培の大きなメリットです。
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