ジャガイモは煮物・炒め物・サラダなど、まさに料理の万能選手として親しまれている野菜です。
カレーやポテトサラダ、フライドポテトなど、子どもから大人まで愛される料理に欠かせない存在です。
植物学的には、私たちが食べているのは地下茎にできる「塊茎(かいけい)」の部分です。
根ではなく茎が変化したものなので、芽が出るのも納得できますね。
何より嬉しいのは、土の中で育つため、プランターでも驚くほど収穫できることです。
一つの種イモから複数のジャガイモが収穫でき、家庭菜園の醍醐味である「掘り出す楽しさ」も味わえる魅力的な野菜です。
ジャガイモの基本情報

項目 | 内容 |
---|---|
栽培難易度 | ★★☆☆☆(初心者向け) |
栽培期間 | 約90日(3か月程度) |
向いている季節 | 春植え(2〜4月)/秋植え(8〜9月) |
プランター目安 | 深さ30cm以上・容量15L以上(幅広タイプが理想) |
ジャガイモは比較的失敗しにくい野菜ですが、土寄せなどの管理作業が収穫量に大きく影響します。
プランターのサイズが重要で、深さと容量を確保することで、より多くの収穫が期待できます。
ジャガイモ栽培で用意するもの

ジャガイモ栽培に必要な材料は以下の通りです。
- 種イモ(ホームセンターで販売、スーパーのイモはNG)
- 野菜用培養土(排水性の良いもの)
- 深型プランター(または米袋・土嚢袋も代用可)
- 鉢底石
- 追肥用肥料(化成肥料 or 液肥)
種イモは必ずホームセンターなどで販売されている栽培用のものを選びましょう。
スーパーで売られているジャガイモは芽止め処理されていることが多く、発芽しない可能性があります。
ジャガイモ栽培の手順

① 種イモの準備
種イモの準備は栽培成功の第一歩です。
切り口を乾かすことで、土の中での腐敗を防ぎます。
草木灰がない場合は、よく乾燥させるだけでも効果があります。
② 植え付け
適切な植え付けが健康な成長の基盤となります。
植え付け時の土の深さは重要です。
浅すぎると芽が出やすくなりますが、深すぎると発芽が遅れることがあります。
③ 芽かき
芽かきは大きなジャガイモを収穫するための重要な作業です。
- 芽が10cm以上になったら、元気な1〜2本を残して他は間引く
- 栄養を集中させることで、大きなイモに育つ
多くの芽を残すと小さなイモがたくさんできますが、芽かきをすることで数は減っても大きくて立派なジャガイモが収穫できます。
④ 土寄せと追肥
土寄せはジャガイモ栽培の最重要作業です。
土寄せを怠ると、ジャガイモが日光に当たって緑化し、ソラニンという毒素が生成されて食べられなくなります。
定期的な土寄せは必須作業です。
⑤ 水やり
ジャガイモの水やりは過湿に注意が必要です。
- 芽が出るまでは控えめに
- 発芽後は表面が乾いたらたっぷり水やり
- 土が常に湿っていると芋が腐るため注意!
ジャガイモは過湿を嫌います。
土の表面が乾いてから水やりする習慣をつけることで、腐敗を防げます。
⑥ 収穫
収穫のタイミングと方法をご紹介します。
収穫は家庭菜園の最も楽しい瞬間です。
土の中からジャガイモが次々と出てくる様子は、大人も子どもも興奮します。
ジャガイモで発生しやすい病害虫・トラブル対策

トラブル | 対策 |
---|---|
芽が出ない | 土の温度が低い/種イモが腐敗 → 種イモは切り口乾燥&温かい場所に置く |
芽や茎が腐る | 過湿・多肥 → 水はけの良い土&水やり管理が重要 |
芋が緑色になる | 土寄せ不足 → 土寄せで日光を防ぐことが大切! |
ジャガイモ栽培でよくあるトラブルは、ほとんどが水分管理と土寄せに関連しています。
基本的な管理を怠らなければ、比較的問題なく育てられます。
特に芋の緑化は食べられなくなる重要な問題なので、土寄せは必ず行いましょう。
ジャガイモ栽培のコツまとめ
ジャガイモ栽培を成功させるための重要なポイントをまとめました。
プランターのサイズは収穫量に直結します。
深さ30cm以上、容量15L以上を目安に選ぶことで、満足のいく収穫が期待できます。
芽かきと土寄せは手間のかかる作業ですが、これらを丁寧に行うことで、市販品に負けない美味しいジャガイモが収穫できます。
また、収穫作業はお子さんがいる家庭にもおすすめの野菜です。
土の中から次々と出てくるジャガイモに、きっと子どもたちも大喜びするはずです。
ジャガイモは栽培期間が3か月程度と少し長めですが、その分収穫の喜びも大きな野菜です。
春植えと秋植えの年2回栽培すれば、一年中自家製ジャガイモを楽しむことができます。
ぜひチャレンジしてみてください!
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