さつまいもは、その豊かな甘みで多くの人に愛されている根菜類です。
焼き芋として楽しむのはもちろん、天ぷらにしたりスイーツの材料として使ったりと、用途の広さも魅力の一つです。
根菜類の中でも特に育てやすく、病害虫に強いことで知られており、家庭菜園初心者の方にもおすすめの野菜です。
蔓(つる)から栽培し、土の中に芋ができるユニークな育ち方をするため、収穫時の楽しみも格別です。
さつまいもの基本情報

項目 | 内容 |
---|---|
栽培難易度 | ★★☆☆☆(比較的かんたん) |
栽培期間 | 約4〜5か月(植え付け〜収穫) |
向いている季節 | 植え付け:5月〜6月 / 収穫:10月頃 |
プランター目安 | 深さ30cm以上・容量30L以上の大型プランター推奨 |
さつまいもは温暖な気候を好む野菜で、霜が降りる前までの長期栽培となります。
関東地方では5月下旬から6月上旬の植え付けが一般的で、初霜前の10月中旬から下旬が収穫時期となります。
栽培期間は4〜5か月と長めですが、その間の管理は比較的簡単で、水やりや肥料の心配も少ないのが特徴です。
むしろ「手をかけすぎない」ことが成功のポイントとなる珍しい野菜です。
プランター栽培では、芋が十分に太るスペースが必要なため、大型のプランターが必須となります。
容量30L以上、深さ30cm以上のものを用意してください。
さつまいも栽培で用意するもの

栽培を始める前に、以下のものを準備しましょう。
- さつまいもの苗(「つる苗」または「挿し穂」)
- 野菜用培養土(排水性が良いもの)
- 大型プランター(深さ30cm以上)
- 鉢底石
- 支柱(つるの誘導用・必要に応じて)
プランター選びは特に重要です。
さつまいもは土の中で大きく成長するため、容量30L以上の大型プランターを選ぶことが成功の第一歩となります。
さつまいもの栽培の手順

① 苗の植えつけ(つる苗)
植え付けは栽培の最も重要な工程です。苗の下葉を取り除き、斜めに寝かせるように深さ10cmほど植えます。
株間は25〜30cmを目安とし、1プランターに1〜2株までに留めましょう。
芋ができるのは「節」の部分なので、節が土に埋まるように植えることがポイントです。
この作業を丁寧に行うことで、後の収穫量が決まります。
② 水やり
植えつけ直後はたっぷりと水をやりますが、その後は乾燥気味に育てるのがコツです。
水をやりすぎると芋が太らないため、土の表面が乾いてから水やりをする程度で十分です。
③ つるの管理
つるが伸びてきたら、土に根がつかないよう浮かせるか、支柱に誘導します。
地面に接するとそこに芋ができてしまい、主の芋が太らなくなるので注意が必要です。
この管理作業が、大きくて美味しいさつまいもを育てる秘訣です。
④ 収穫
植え付けから4〜5か月後が収穫適期で、一般的には10月頃になります。
つるの先端が黄色くなったら収穫のサインです。
プランターごと傾けて、やさしく掘り出すようにして収穫しましょう。
さつまいもで発生しやすい病害虫・トラブル対策

トラブル | 対策 |
---|---|
芋ができない | 日照不足、水やり過多、つるが根付いた → 誘導&節管理を徹底 |
葉が虫に食われる | ハスモンヨトウ・コガネムシ → 防虫ネットやこまめなチェック |
芋が割れる | 過湿が原因 → 乾燥ぎみに育てるのが鉄則! |
トラブルの多くは水分管理に起因するため、「乾燥気味」を心がけることが最も重要な対策となります。
さつまいも栽培のコツまとめ
成功への3つのポイントを押さえておきましょう。
- 深く大きなプランターが成功のカギ!
- 水やりは控えめに、乾燥気味がベスト
- つる管理で、エネルギーを主芋に集中させよう!
さつまいもは地中で大きく成長するため、十分な土の容量が必要です。
水やりをしすぎると、芋の成長を阻害し、葉っぱだけが成長してしまします。
土の表面が乾いてから水やりする程度で十分です。
つるが地面に根付かないよう管理することで、主となる芋に栄養を集中させることができます。
プランターでのさつまいも栽培は、コツを押さえれば初心者の方でも十分に楽しめます。
特に水分管理とつるの誘導に注意を払うことで、きっと美味しいさつまいもを収穫できるはずです。
ぜひチャレンジしてみてください!
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