こんばんにちは!
今回の記事は前の記事3大栄養素について調べているときに知ったのことで、
植物の成長には17種の栄養素が必要になるみたいです。
この17種の栄養素について今日は書いていきます。植物の成長に必要な17の栄養素についてお伝えしていきますね。
植物に必要な三大栄養素は?
17種類のうちの3つは肥料に入っている窒素・リン・カリです。
詳しくはこちらでご紹介していますが、根っこ、茎・葉っぱ、花・結実に関係するもっとも重要な栄養素になります。
この3つの栄養素以外にも必要な栄養素が14種類存在しています。
その14種類となぜ必要なのかもお合わせてお伝えします。
植物の生育に必要な14種の栄養素をご紹介
この14種類の栄養素の中にも窒素リンカリのように大量に必要な多量要素と、そこまで必要としない微量要素の2種類に分けることができます。
窒素リンカリの次に必要な栄養素3つ
まず、多量要素であるカルシウム、マグネシウム、硫黄についてご紹介します。
多量要素の1つ目カルシウム
まずはカルシウムです。
カルシウムは根の発育を促進させる効果があります。
不足するとトマトが腐ってしまったり、キャベツや白菜の芯腐れが発生しやすくなります。
また、土壌に窒素分が多く水不足になるとカルシウムの欠乏症が発生しやすくなります。
めったにないですが大量にカルシウムを撒いてしまったりして過剰になると、マグネシウムやカリの吸収を抑制してしまう可能性もあります。
プランターや鉢植えで不足することは滅多にないですが、畑やお庭だと不足することもあるので、石灰を撒いてあげるといいですよ。
▼石灰
多量要素の2つ目マグネシウム
次はマグネシウムです。
マグネシウムは、光合成に必要な葉緑素を作り出すのに必要な栄養素です。
マグネシウムがあるとリンの吸収や運搬を助ける働きもあるので、植物が大きく育ちやすくなります。
過剰による影響はないですが、不足すると結実した時に実った果実周辺の葉っぱが黄色くなります。
畑やお庭だと苦土石灰というものを撒くと、カルシウムとマグネシウム分の補給になるのこちらがおすすめです。
▼苦土石灰
プランターや鉢であれば、元肥の代名詞マグァンプKに配合されているのおすすめですよ。
▼マグァンプK
多量要素の3つ目硫黄
次は硫黄です。
硫黄はタンパク質、ビタミン、アミノ酸を構成する要素で、炭水化物の代謝や葉緑素の生成を助ける働きがあります。
また、硫黄は窒素の取り込むのに必要な栄養素なので、不足すると窒素の代謝が低くなってしまうことがあります。
過剰になってしまうことで植物自体には影響はないといわれていますが、土壌が酸性化してしまうのでその点は注意が必要です。
硫安と呼ばれる肥料で補給することができます。
▼窒素分配合の硫安
植物の成長には不可欠!必須微量栄養素8つ
上で紹介してようなものと違い、必須ですが少量で植物の成長をたすける栄養素を、少量要素といいます。
その少量要素は8種類あり、鉄、マンガン、ホウ素、亜鉛、モリブデン、銅、塩素、ニッケルがあります。
順番にお伝えしていきます。
必須微量栄養素1つ目鉄
光合成に必要な葉緑素の生成に必要な要素の一つです。
必要な栄養素なのですが、鉄は吸収されにくい点には注意が必要です。
リンとの相性が悪く土壌にリンがあると鉄があると結合してしまい、植物が吸収しにくいものになってしまいます。
他にもカルシウムと鉄も相性が悪く、お互いの良さをかき消してしまい、吸収が阻害されてしまいます。
吸収されにくい性質からなのか、光合成ができなくなり、葉っぱが黄色く変色(クロロシス)して枯れる欠乏症になってしまいます。
鉄よりも優先的に必要な栄養素があるため、あまり吸収されない栄養素でもあるため、
植物を大きく育てたい方は肥料で補うことをお勧めします。
▼メネデール
必須微量栄養素2つ目マンガン
マンガンは、葉緑素の生成・光合成・ビタミンCの合成に必要な元素です。
こちらも、アルカリ土壌と有機質の多い土壌だと欠乏が起こりやすい元素です。
新芽の方の葉っぱから黄色くなってくると不足している可能性があります。
▼リン・マグネシウム・ケイ酸・ホウ素・マンガン含有の肥料BMようりん
必須微量栄養素3つ目ホウ素
ホウ素は水分・炭水化物・窒素の代謝に必要な栄養素で根っこや新芽の成長に関わる栄養素です。
他にも細胞壁を構成したり、細胞分裂・受粉にも関わっています。
雨で流れやすく、pHが高いと植物が吸収しにくくなります。
そのため、ホウ素の必要な量が多いアブラナ科の植物の場合はホウ素不足になりやすい元素になります。
▼葉面散布のエバホウソA
必須微量栄養素4つ目亜鉛
亜鉛は、葉緑素の生成や植物ホルモンの生成に必要な栄養素のです。
不足すると、葉っぱが小さくなったり、葉脈に黄色い斑紋ができたりします。
また、微量栄養素の中でも過剰症がでやすく、新芽が黄色くなっていると過剰になっている証拠になります。
▼花工場
必須微量栄養素5つ目モリブデン
モリブデンは窒素の消化吸収に必要な栄養素です。
豆科の植物の根っこにいる根粒菌の窒素固定にも関与しています。
少量要素の中で必要な量が一番少ない栄養素ですが、土壌に多く含まれていても過剰症の出にくい栄養素になります。
▼微量栄養素9種配合の土母(どうも)
必須微量栄養素6つ目銅
銅は酸化還元や葉緑素の生成などに関係する栄養素です。
不足すると、葉っぱが白くなってきたり、枯れてしまったり(褐変)、ねじれてしまうような現象がおこります。
また、果樹であれば枝枯れなどの症状があります。
過剰であれば根の成長が悪くなったり、鉄の吸収を阻害して鉄欠乏症をおこしてしまうことも・・・
▼花工房
必須微量栄養素7つ目塩素
塩素は光合成の明反応やデンプンの生成に関係する栄養素です。
不足すると葉っぱの先から枯れていくような症状があります。
過剰になると、リンの吸収を妨げたり、土壌が酸性になっていきます。
塩素は水道に含まれているため、肥料を与えることをしなくても問題ない成分とも言われています。
気になる方は住友化化学園芸さんがおすすめしている花工房を使うといいですよ。
▼花工場
必須微量栄養素8つ目ニッケル
ニッケルは新しく必須栄養素に加わった元素で、アンモニアを分解する酵素の必要な栄養素になります。
ニッケルが不足すると葉っぱが黄色くなってしまったり、褐変します。
過剰になってしまうと、鉄の欠乏症とにている症状が現れ始めます。
ニッケルは動物の死骸なんかに含まれているため、動物由来の肥料を使うことで補うことができるとされています。
参考論文:https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2030773150.pdf
▼鶏糞
今回は植物に必要な栄養素17種をお伝えしました。
窒素リンカリはガーデニングやを家庭菜園なんかをされている方や興味のある方なら必ず一度は聞いたことのあるであろう元素ですが、他にも必要な栄養素が14個もあるんですよ!
大体肥料として売られているものがこの窒素リンカリが入ったものになります。
有名なところでメネデール・リキダスなどの活力剤と書いて売られているものは他の14種類の栄養素(全てではないと思います)が入ったものになります。
あとは、動物性の肥料にはこの微量栄養素もしっかり入っているみたいで、昔から使われているだけあるな〜と思いました。
では今回はこの辺で!
日々の園芸記録や初心者から見た園芸にためになる情報をInstagramでも更新していますので、
よければフォローやいいねをよろしくお願いします。
コメント