どうもOKiNiガーデンのtakunekoです。
最近よくナガミヒナゲシのニュースが取り上げられていますね。
そのニュースを見てて思ったのですが、身近にある植物って結構毒のある植物が多いんだなと思ったので、毒のある植物についてちょっと調べてみました。
元調理師なので、毒のある植物についてはすこし知識があったのですが、以外にもよく売られている植物にも毒のあるものが多くありました。
そんな植物についていくつかの記事に分けてご紹介します。
今回は毒のある植物のなかでも園芸やガーデニングなどに興味がなくても触れ合うことの多い雑草にフォーカスしてご紹介します。
ナガミヒナゲシ
まず紹介するのは2024年のニュースに取り上げられているナガミヒナゲシです。
ナガミヒナゲシの特徴
ナガミヒナゲシはポピーと呼ばれている園芸の植物とよく似ている姿をしており、オレンジ色の可愛らしい花を4〜5月にかけて花を咲かせます。
↑ポピー
↑ナガミヒナゲシ
見た目も非常ににておりどちらもケシ科に分類されるのでほぼ同じ植物になります。
見分け方としては葉の切れ込みが細かく、花びらのサイズが全て同じなものがナガミヒナゲシと言われています。
ポピーとの違いは園芸品種につけられる名前で、品種改良のおかげで毒素は無いとされています。
医療や薬に詳しい人ならピンと来る人もいるかもしれませんが、このポピーの仲間(ケシ科)はケシと呼ばれる植物も同じ仲間であり、ケシはアヘンの材料としても知られています。
ナガミヒナゲシの危険性
ナガミヒナゲシの危険性は大きく分けると3つあります。
ナガミヒナゲシにはアルカロイド性の毒がある
まず、人体やペットにも影響がある部分として、アルカロイド性の毒があるということです。
基本的に植物の毒というとこのアルカロイド系が多く以外にも身近な観葉植物にもあったりします。
ナガミヒナゲシは樹液というのか、体液というのかなんせ液体部に毒性があるため、植物全体に毒性があります。
素手でその液体にふれてしまうと、かぶれや炎症を起こすことになります。
目の中にはいったりすると最悪の場合は失明してしまいます。
このナガミヒナゲシは毒性がめちゃくちゃ強いというわけでは無いので大人であればそこまで重症になることも少ないですが、子供やペットの方が重症になりやすい植物です。
子供やペットだと間違って食べてしまった場合、下痢や嘔吐はもちろん最悪の場合になる可能性が高くなるので注意しましょう。
繁殖力が高い
2つ目はナガミヒナゲシの繁殖力が旺盛という点です。
正直毒性においてはトリカブトや観葉植物の方が強い品種があったりします。
ナガミヒナゲシの怖さは毒性がある+繁殖力の高さにあります。
その数は1株で生涯で作るタネの数が約1600万といわれています。
1個でだめなら10個でみたいな感じで、広がっていきます。
1株ぐらいだと被れることがなくても数十株も引っこ抜いていたら毒性の濃度が上がっていき、被害が拡大していきます。
アレロパシーがある
3つ目はアレロパシーがあるというところです。
アレロパシーとは他の植物の成長を抑える効果がある成分を放出して、他の植物を成長を阻害したり、虫や動物を寄せ付けない効果があります。
この植物の成長の阻害・虫や動物を寄せ付けない効果だけを聞くと別に問題ないように思いますが、
この性質は日本在来の植物の成長を妨げ、受粉を阻害させるという結果になります。
そうなると、日本在来の植物が絶滅ということになるため、環境問題にも大きな問題になっています。
ナガミヒナゲシが身近にあった時の対応策
ナガミヒナゲシが「家の前に生えてきたけど、毒があるならどうしたらいいんだろう」と考えるとおもいます。
対応策としては簡単でゴミ袋を用意して引っこ抜いてください。
えっ?毒があるのにいいのと思うかもしれませんが、問題ありません。
毒があるのは植物の中にながれている液体にあります。
その液がつかなければ問題はありません。
不安な方は用意したゴミ袋を手袋がわりにして引っこ抜いていってください。
そうすると確実に皮膚に樹液?をつくことが防ぐことができます。
引っこ抜いたナガミヒナゲシは必ず燃えるゴミとして捨てましょう。
なかには引っこ抜いてその場に放置していることもあるみたいですが、
毒性は無くなることはありませんし、引っこ抜いたとしてもまだ植物は生きています。
引っこ抜いた状態で、種を作ることもできるため、必ずゴミ袋にいれて燃えるゴミとして処理しましょう。
毒性だけじゃなかった?ナガミヒナゲシの活用方法
こんな生態系や人体にも毒性のある植物とされていますが、意外な使い道もあります。
まず、ナガミヒナゲシはけし科の植物で種は食べることができます。
同じケシがあんぱんの上にのっていたり、七味にも入っています。
毒性があるのはあくまでもナガミヒナゲシが生成しているため、種には毒性が無い(少ない)とされています。
また、アルカロイド系の毒素は長時間加熱すると毒性が200分の1になるため、煎ってつかわれています。
ほかにも、農業では農薬として医療では薬として使われている成分になります。
チョウセンアサガオ
2つ目に紹介するものはチョウセンアサガオです。
雑草というよりは始めは、園芸品種として広まったのがはじまりです。
こぼれ種で雑草化してしまっている植物です。
チョウセンアサガオの特徴
意外にも食中毒事件がが多く、調理師でも有名な植物です。
小学校の時に育てるであろうアサガオにも毒性はありますが、比較にならないぐらい毒性のつよい植物になります。
アサガオの毒性について知りたい人はこちらに書いていますのでこちらを読んでみてください。
チョウセンアサガオも園芸品種で人気のある植物でもあります。
色も黄色・ピンク・白・紫とバリエーション豊富ですよ。
チョウセンアサガオの毒性
チョウセンアサガオの毒性は、かなり強い分類になります。
まず、毒の成分もベラドンナアルカロイドと言われている、アトロピンにはじめ、スコポミラン、ヒヨスチアミンなどの数種類のアルカロイド系になります。
さらに、毒がある部分は花や葉っぱもちろん全草といわれ、種から根っこ全ての部分に毒があります。
症状も食べることで心拍数の上昇、麻痺、渇き、嘔吐、倦怠感など副交感神経に働く毒素になっています。
また、アトロピンの毒性は100mg(0.1g)摂取すれば、成人の致死量とされています。
皮膚に触れるだけで、炎症がおこったり、植物をさわった手で目をこすると瞳孔が肥大して目が開けてられなくなったり、最悪失明します。
一番多い事例は食中毒での事例がおおいようで、最も間違われているのがごぼうと間違われてたべられています。
正直調理師であってもこれを見分けられる自信はありません。
違いはありますが、「これごぼうだよ」とわたされても疑わずつかってしまいます。
また、蕾もオクラに似ています。
上のごぼうと比べるとまだわかりやすいですが、ここまで似ています。
こういった似ている野菜があるためよく食中毒として報告されています。
ここまで似ていると人間を殺しにかかってるといってもいいのでは?と思ってしまうのは私だけなのでしょうか?
チョウセンアサガオの対応策
チョウセンアサガオで多く報告されているものが食中毒で多く報告されているため、
- 知らない植物は食べない。
- 園芸をしている人なら、園芸で使う花や果実、葉っぱ、種などが混ざらないようにする。
- 山菜とりの時にはわからない物は取らない。
- 山菜は調理する時にも注意する。
といった点に注意しておきましょう。
余談ですが、チョウセンアサガオの英名はエンジェルトランペットと言います。
花が天使のトランペットに似ているからという理由らしいのですが、ここまで毒が強いと天国に誘ってくれるから?という可能性もありますよね・・・
ムラサキケンマ
次はムラサキケンマです。
ムラサキケンマの特徴
あまり聞き馴染みがない植物ですが、北海道から沖縄まで全国に自生しています。
花の形がホトケノザに似ています。
ヒナゲシと同じケシの仲間の植物で、殺虫効果や解毒の効果もある毒草です。
また、ウスバアゲハという蝶の幼虫が食べる植物で、このアゲハチョウもムラサキケンマ毒の成分を持っていることでも知られています。
ムラサキケンマの毒性
アルカロイド系のプロトピンなどを成分として持っており、誤食すれば嘔吐、呼吸麻痺、心臓麻痺といいた症状を起こします。
ワイルドチャービル(シャク)と呼ばれる山菜とにているため、間違って食べられることがあります。
ムラサキケンマ対応策
基本的にたべることで起こる中毒なので誤食しなければ大丈夫です。
キツネノボタン
次はキツネノボタンです。
キツネノボタンの特徴
キンポウゲ科の植物で、秋から春にかけて成長する植物です。
園芸ではラナンキュラスと同じ仲間になります。
田んぼや水路の近くなどの湿った環境で自生しています。
また、地域差が多いですが、ミツバのような葉っぱをしていたり、セリににた葉っぱをしています。
草丈は15〜80cmと幅広くあります。
セリとの大きな違いとしては黄色い小さな花を4〜7月咲かせます。
キツネノボタンの毒性
毒の主成分はプロトアネモリンやアネモニンになります。
キツネノボタンは、全草に刺激性の毒があり、汁がつくと水膨れや炎症を起こします。
誤食することにより、口内炎や消化器系に炎症をおこしたり、胃腸がただれ血便がでることがあります。
せりと同じような環境に自生しており、間違えて食べてしまうことがあるので注意が必要です。
また、心臓毒でもあるため、最悪の場合は心肺停止してしまうこともあります。
キツネノボタンの対応策
地域差があるので見た目で判断するのは素人には難しいですが、触れないようにすることが大切です。
山菜とりをしたものをしっかりと確認して食べるようにしましょう。
水仙
水仙は園芸でも人気のある種類ですが、山野草としても咲いています。
毎年と言って良いぐらい食中毒の報告がある注意が必要な植物です。
水仙の特徴
水仙は品種によって11月〜5月ごろに花を咲かせてくれる、園芸でも人気の球根植物です。
原産国は広くヨーロッパの一部地域から、北アフリカ、地中海沿岸部、アジア中央地域などに30種類ほどの原種が確認されています。
園芸でも人気があるため、家庭の花壇や公園の花壇でもよく育てられている植物の一つです。
水仙の毒性
水仙はヒガンバナ科に分類される植物でしっかりと毒をもっています。
毒の成分はリコリン、ガランタミン、タゼチンなどのアルカロイド系の毒性成分が全草に含まれてています。
全草にふくまれていますが、チョウセンアサガオのように触れるだけで症状が出るということはありません。
ですが、花が綺麗で切り花などにした時に出てくる液体に触れるとかぶれてしまうことはあります。
また、水仙は食べることで中毒になり30分以内に嘔吐・下痢・頭痛などの症状に襲われます。
食べることなんてないよ〜と思うと思います。
確かに花が咲いている時期は間違う人はいないのですが、野菜のニラや山草のノビルに似ており間違えて食べてしまう人がいます。
左からニラ・ノビル・水仙の順番になっています。
よく見ると葉っぱの形に違いがありますが、素人には見分けにくいと思います。
各種違いはこちらの記事でお伝えします!
〜リンク〜
こう言った、野菜と似ているため今年(2024年)にも長野県で食中毒が発生しているぐらい頻繁に発生しています。
水仙の対応策
水仙で中毒を起こさないためには、一番の回避方法は食べないということです。
もう一つは香りに注意をすると違いがわかります。
ニラとノビルはねぎの香りというかニラの香り、香草の香りがします。
水仙は青臭いそこらへんの雑草のような香りなので、この香りで確実に見分けることができますよ。
山菜取りにいって似た植物があっても取らないことや、園芸で水仙とニラを近くに植えないということに注意しておくと予防につながります。
中には産直市場で買ったものに混ざっていると言ったケースもあります。
産直市場なんかで買った時にはしっかり香りで判断するようにしましょう。
ヒガンバナ
次はヒガンバナです。
9月下旬から10月上旬にかけてお彼岸に時期に咲く花で赤い見た目がきれいな花です。
ヒガンバナの特徴
ヒガンバナな赤いのが一般的ですが、白い色のものもあります。
また、原産地は中国で帰化植物といわれている外来の植物です。
ほかにも、ヒガンバナは曼珠沙華という和名だけでなく、地方名や方言などを含めると1000種類以上の呼び方があるとされています。
日本で繁殖しているヒガンバナの性質は特徴的で、葉っぱがないことや種を作れないといった特徴があります。
そのため人が植えない限りは毎年同じ場所にしか育ちません。
園芸品種でリコリスといわれる植物と同じ仲間になります。
ヒガンバナの毒性
ヒガンバナの毒は水仙と同じようなアルカロイド系の毒素をもっています。
致死量は67kgと大量に摂取しない限りは致死性は低いです。
また、毒は全ての部分にふくまれていますが毒素の多くは球根部分(鱗茎)に多く含まれているため、食べない限りは重篤化はしません。
ただ、汁が手についた場合でも被れる可能性があるので手をしっかり洗うことは大切です。
食べることで頭痛、吐き気、腹痛などの食中毒症状がみられます。
人だけでなく動物たちにも効果があるため、畑などの害獣防止としてよく植えられています。
ヒガンバナの対応策
ヒガンバナ食べないことと触ったら手を洗うことが大切になります。
下の画像部分に毒素が多くこの部分だけ見ると野草のノビルや玉ねぎに似ているので間違って食べてしまい食中毒になります。
あとは触れた時に汁がついてしまって被れることがあるため、ヒガンバナを触った後にはしっかり手を洗うことで防止することができますよ。
なので、山菜とりでとったものを食べる時は確信があるもの以外は食べない・人にあげないようにしましょう。
万が一食べてしまっても症状がでてから病院に行ってもそこまで重篤化はしなません。
ヒガンバナは意外にも・・・
このヒガンバナ毒はあるのですが、意外にも食べることができます!
適切な処理が必要なのですが、非常食としても各地に植えられていた過去がある植物でもあります。
詳しく知りたい方はこちらに書いていました。
また、漢方としても利用されている一面もありますよ。
ドクゼリ
次はドクゼリです。
日本3大有毒植物の1つとされている一つの植物です。
ドクゼリの特徴
水辺や湿地帯に生息する多年草の植物で、セリによく似ている毒草になります。
6月〜8月ごろに白く小さな花を咲かして、1mほどの草丈になるのが特徴的です。
また、画像のような根っこの部分が筍状の地下茎という部分があ流のも特徴の一つです。
よく間違われるセリは草丈が10〜15cmで大きくても30cm程度でせりの葉っぱには独特の香りがあるので、その点で見分けることができます。
ドクゼリの毒性
ドクゼリの毒性はシクトキシン、シクチンで全草にあります。
おもな事例は食中毒で、葉っぱをセリに間違えて食べること以外にも、地下茎の部分をわさびやガマと間違えて食べる事例も報告されています。
症状としては嘔吐、精神錯乱、呼吸困難と最悪の死に至る場合もあります。
また、食中毒としての事例が多いですが、皮膚からも吸収されやすい性質もあります。
致死量が5gと少ない分量で致死的中毒の可能性があります。
ドクゼリの対応策
まず、食べない!が前提になります。
セリに本当によくにているため、素人が採取しないことも大切になります。
また、知人にも自分が採取したセリをあげないことも重要になります。
もし食べてしまった人が近くにいた場合は、気道の確保と人工呼吸などの呼吸対策を行い、速やかに救急車を呼びましょう。
キョウチクトウ
次はキョウチクトウです。
キョウチクトウ科の植物はほぼ全て毒があるといわれています。
まだ、解明はされていませんが、塊根植物で人気のパキポディウムなんかもキョウチクトウ科に分類される植物なので育てている人は注意が必要です。
キョウチクトウの特徴
キョウチクトウは、雑草ではないのですが、町の街路樹なんかにも使われている、身近な植物でかなり毒性が高いので紹介します。
排気ガスや大気汚染に強く、緑地化の樹木としてつかわれることもある植物になります。
6月〜9月にかけて桃に似た白やピンク・赤の綺麗な花を咲かせてくれます。
園芸種としても人気のある植物なので、庭のある家庭にもよく植えられています。
キョウチクトウの毒性
主な毒素はオレアンドリンやストロファチンなどです。
このオレアンドリンはよくサスペンスなどで使われる毒、青酸カリよりも強力な毒性をもっています。
そのため、キョウチクトウは樹木全体に非常に高い毒性を持っています。
さらに、キョウチクトウを燃やした煙にもその毒素が含まれ、キョウチクトウが植えられている土壌にもその毒素が広がっています。
もちろん触るだけでも毒がつくため、触ることも避ける必要があります。
致死量も0.3mg/kgで60kgの大人が葉っぱ5〜15枚ほど(18mg)で死亡してしまいます。
さらにこの毒性、キョウチクトウの成長とともに毒の量が変化します。
花をつける開花時期は特に毒性が強くなるため、さらに注意が必要です。
今回紹介している毒草のなかで1位2位を争うぐらい強力な毒なのですが、それよりも個人的に怖いと思うところが、公園や街路樹に植えられているという点です。
子供と遊ぶ公園やペットのお散歩コースにも植えられていることがあるため、子供いる人やペットを飼っている人は誤って口や目、などに入ってしまわないよう注意しておく必要があります。
キョウチクトウの対応策
キョウチクトウには近づかない!焼かない!触れない!が大切になります。
中毒事例として、ペットやこどもの誤食はもちろん、キョウチクトウの木でBBQをしてそれを食べた人と周りにいた人が中毒症状が出た事例、キョウチクトウの枝を串にしてBBQをした人が中毒になった事例があります。
植物の知識がない人がキャンプやBBQをするときに中毒があることが多いみたいなので、アウトドアをする時に注意しておきましょう。
ヨウシュヤマゴボウ
次はヨウシュヤマゴボウです。
ぶどうのような見た目をしている植物で、全国に生育しています。
ヨウシュヤマゴボウの特徴
ぶどうのような見た目で私の住んでいる愛媛ではよく雑草としてよく見かける植物です。
ヒガンバナと同じく帰化植物で本来は北アメリカ原産の植物で外来種になります。
1粒1粒はブルーベリーと似たような見た目をしているため小さなお子さんは間違って口に入れてしまうことがあるので、注意が必要です。
英名でインクベリーなどと呼ばれており、簡易的なインクの代わりとして使われていたこともあります。
ヨウシュヤマゴボウの毒性
ヨウシュヤマゴボウはアルカロイド系のフィトラッカトキシンやサポニン、硝酸カリなどが含まれています。
食中毒としての事例が多く報告されており、果実はブルーベリーみたいな植物だと子供やペットの誤食が多く、根っこは食用のモリアザミの根っこに似ており、間違って食べたことが原因で食中毒が起こることがあります。
誤食すると、嘔吐や下痢が起こります。
摂取量がおおければ、瞳孔がひらき強い興奮状態になったり、精神錯乱、痙攣や四肢の麻痺、意識障害、最悪の場合には呼吸障害や心臓麻痺により死に至る場合があります。
ヨウシュヤマゴボウも毒は全草ですが、特に種には多いようで数粒でも大人が重篤な症状を引き起こす可能性があります。
ヨウシュヤマゴボウの対応策
ヨウシュヤマゴボウの中毒は食べることで起こることが多いため、食べないようにしましょう。
ヨウシュヤマゴボウの汁が皮膚に着くぐらいではそこまで被害が大きくなることはないですが、
汁がついたところで目を擦ったりすると中毒症状がでるので注意が必要です。
トリカブト
最後はトリカブトです。
日本で最も有名な毒草だと思っています。
日本3大毒草の1つとされているトリカブトの特徴と毒性をお伝えします。
トリカブトの特徴
1メートルほどの草丈の多年層で、青紫色の花を8〜11月ごろに開花します。
平地や高山まで自生しており、トリカブトと一言に言ってもさまざまな品種が日本には自生しています。
トリカブトの毒性
毒の成分はアコニチンやアコニンのアルカロイド系です。
古くから毒草として知られており、毒矢などとしても利用されていました。
ちなみにアコニチンの毒性はサリンなんかよりも毒性が高いことで知られています。
少量でも重篤化しやすく、2mg〜6mgがアコニチンの致死量になります。
症状としては、口や舌が痺れ出した後に多足の痺れ、嘔吐、下痢、不整脈、血圧の低下、痙攣、呼吸不全に至って死ぬ可能性があります。
ニチリンソウととても似ているため山菜を食べる時には注意をする
トリカブトの対応策
毒性はこの中でもトップクラスですが、触れただけではなんともないので、誤食にさえ注意しておけば大丈夫です。
今回はここまで!
身近にある毒のある雑草を10種類ご紹介しました。
今回食飼いした植物でも水仙は世界で3本の指に入るくらい患者数が多い植物です。
この植物のほとんどは誤食して中毒になる種類が多いので、山菜をもらったりしても食べる時には自分でも確認して食べるようにすれば防ぐことができますよ。
調べているとほとんどの植物に毒があるみたいで、もっと身近に毒のある植物があります。
子供のいる方やペットを飼っている方は誤食しないように目を離さないようにすることが大切ですよ。
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